テーラーメイドから「白」が消えた理由
「ステルス」爆売れの反動 中古モデル急増の実態は
2月の発売から異例の大ヒットを記録しているテーラーメイド「ステルス」シリーズ。前評判通りの性能と称賛する声が多い一方で、早くも手放してしまったゴルファーも増加中と聞く。果たして真相はどうなのか!? 中古ショップ「ゴルフガレージ」を取材し、その実態を調査した。
流通量がそのまま中古増に反映
いずれもスタンダードモデルの「ステルス ドライバー」と前作「SIM2 MAX ドライバー」、同時期発売のキャロウェイ「ローグ ST MAX ドライバー」を対象に、発売から8週目までの買い取り数を算出。「ステルス」が他2モデルに比べて1.7倍以上になっていることが分かる。
数字だけを並べると「ステルス」が明らかに多いように感じるが、ゴルフガレージ松戸八柱店の小田切美仁店長は、「『ステルス』は新品で売れた流通量がそもそも多いため、他モデルとは比べようがない」と説明する。
「売り上げ数が多ければ、中古ショップに流れる本数も多いのは自然の流れ。『ステルス』の買い取り数が特段に多いということではなく、過去最高の初動といえる売り上げ数に比例して、中古に流れる本数が増えただけと見るべきです」
「前作『SIM2』シリーズは、素材と製法は大きく変わりましたが、特性としては前々作『SIM』からマイナーチェンジしたイメージ。『ステルス』はカーボンフェースを大きなフックにし、打感や打音も分からない未知なる領域のクラブという強い売り込みが、発売前から一般ゴルファーに浸透しました。異様なほどの売り上げ数につながりましたが、これは一過性のものではなく、同社が長年積み上げてきた新製品に対する期待の増幅が爆発した形といえます」
機種別の割合は前作と同じ 特別な"ステルス現象"はなし
では、特定の機種のみ在庫が偏っていることはないのだろうか。「ステルス」シリーズ3モデルの割合を見ると、64%が「ステルス ドライバー」、28%がドローモデルの「ステルス HD ドライバー」、8%が低スピンモデルの「ステルス プラス ドライバー」という結果に。幅広い層に向けたスタンダードが6割を超え、上級者向けのセレクトショップ限定モデル「プラス」が1割以下。これは「SIM2」シリーズ3モデル(SIM2 MAX=スタンダード、SIM2 MAX D=ドロー、SIM2=限定)とほぼ同じ割合だった。
「『ステルス』も『SIM2 MAX』も、中古に流れる比率はほとんど変わりません。同社の『M』シリーズから現在に至る系譜は、そもそも同じロフト角表示でも、他モデルと比べてリアルロフトは少なめ。しかも低重心のロースピン設計になっているので、ある程度ヘッドスピードがないと出球が上がりにくい、つかまりにくい。そのような声は、実は今に始まったことではないのです」
つまり、スタンダードの「ステルス」だけが突出して手放されているわけではなく、従来通りの割合で総数だけが増えた結果であることが推測できる。
スペック選びの"思い込み"も手放す原因に
買い取り数の割合に変化はないにせよ、「ステルス」シリーズに限ると、手放す原因はヘッド特性のミスマッチのほかに、「スペック選びの思い込みが大きいと思います」と小田切店長は続ける。
「フレックス表記が同じでも、『ステルス』の純正シャフト『TENSEI RED TM50』は、『SIM2 MAX』の『TENSEI BLUE TM50』よりもやわらかく設定されています。ヘッド性能ばかりに注目されがちですが、球の上げやすさ&つかまりやすさは、他の部分で補っていたり、全体のバランスで設定されているケースも考えられます。スペックは前作と同じものを選べば失敗しない、スタンダードの標準装備なら間違いないといった誤った思い込みが、購入後にイメージとの相違につながるケースを招いてしまっている場合が多いです」
せっかく新品モデルを購入したものの、すぐに手放してしまってはお金の無駄。これから購入しようと考えているなら、スペック選びをより慎重に検討するべきだろう。
取材協力/ゴルフガレージ 松戸八柱店
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