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「距離感重視で“寄せる”のが目的のロングパットに対し、ショートパットは絶対に“入れる”という意識が強くなります。タッチよりも方向性が大事であり、芯で正確にヒットしたいので、目とボールとの距離を近づけようとする意識が働きやすい。それで前傾姿勢がわずかに深くなるという理由が考えられます。
また前傾を深くしたほうが、パターのヘッドをストレートに動かしやすいため、ボールを目標へ正確に打ち出しやすいという利点もあります。
私の場合は無意識ですが、パットが苦手というアマチュアの方は、意識的にアドレスで前傾姿勢を変えてみるのもよいかもしれません。ロングパットでタッチが合わないという人は前傾姿勢を浅くし、高く大きく構える意識を持つとよいでしょう。
ショートパットに不安がある人は、米女子ツアーのミッシェル・ウィのように、前傾を深くして打つのもよいと思います。練習で色々試してみて、自分が最も打ちやすい角度を見つけましょう」。
(教えて牧野裕編・終了)
解説/牧野裕
1956年2月17日、東京都生まれ。12歳からゴルフを始める。日本大学のゴルフ部出身で81年にプロツアーデビュー。92年の「フジサンケイクラシック」「ダイドー静岡オープン」など、レギュラーツアー4勝、プロ通算8勝をマーク
撮影協力/マンシングウェア、袖ヶ浦カンツリークラブ 新袖コース
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