食べるだけで老けないカラダに
LIFE STYLE
「次に紹介するのは、池以外の回避法です。右がOBの場合。右がダメと言われれば、大抵の人は左を向くと思います。しかしスライサーなら逆にカット打ちが強まり、右に行くスイングをしてしまうでしょう。ここでも、恐怖感を逆手に取ってみるのです。右OBなら、敢えてOBギリギリを狙う。池やOBに限らず、逃げたい心理が働くときには、敢えてそれに向かって打ってみてください。
ハンデの高い人ほど、どこに打てば良いかということだけにフォーカスできます。一方、アベレージゴルファーは、打ってはダメなところに囚われがち。右はダメ、左はダメと言われれば、すぐにその恐怖感に囚われてしまいます。こうしたNOの命令には耳を貸さず、どこがダメかではなく、どこに打ったら良いのかを積極的に訊く姿勢で臨みましょう。
「池やOBなどの分かりやすい状況の他に私が危惧するのは、“無意識”の罠です。アベレージゴルファーの多くが無意識に難しいことをしてしまうケース。明確な恐怖感があればそれに対処する術もありますが、案外、本人が意識していないところに大きな落とし穴があるものです。
低く転がせば寄せやすいライなのに、高く上げて寄せようとしてみたり、トラブルからの脱出が最優先なのにミラクルショットを期待してみたり…。アベレージゴルファーであるほど、ハイリスク・ノーリターンに邁進してしまいがち。やさしい方法があるなら、絶対にそれを選ぶべきです。
ゴルフはメンタルのスポーツと言いますが、自分の力量はまだまだそこまで達していないと感じているあなた、そんなことはありません。どんなレベルのゴルファーでも、メンタルの罠はどこにでも存在し、それを意識できるか否かがとても大切なのです。
プレッシャーのかかるシーンは比較的自覚ができるものですが、自覚できないまま罠に陥るケースも多いのです。こうしたことを自覚することで、リスクを避けるように対処することがゴルフの面白さの一つと言えます。ミスはスイングのせいだけでなく、メンタルにフォーカスすることで大きく回避できるものですよ」。
解説/松本進
デビッド・ライト氏やハンク・ヘイニー氏から直接コーチングのイロハを学び、双方からの公認を受ける。データを元にプランを立てていく指導法が注目され、現在はツアープロ(馬場ゆかりプロなどを担当)を中心にアマチュアゴルファー、そしてビジネスマンへのコーチングと幅広い指導で活躍中
男性モデル/高山忠士、女性モデル/野際レイラ
衣装協力/ルコックスポルティフ
撮影協力/ゴルフテック by gdo 六本木ラーニングスタジオ
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