キャディに仲間のクラブの番手を聞いたけど…アリ?/ルールQ&A

キャディに仲間のクラブの番手を聞いたけど…アリ?/ルールQ&A

ニアピン賞がかかったパー3ホール。クラブ選択に悩んだので、同組プレーヤーのクラブの番手を共用キャディ聞いた。すると当人から「それはルール違反じゃない?」とクレームを受けた。ダメなんだっけ?

アドバイスに関するルール

■1
仲間が使うクラブの番手を共用のキャディに聞いても問題ない。無罰。

■2
仲間が使うクラブの番手を共用のキャディに聞くと1罰打。

■3
仲間が使うクラブの番手を共用のキャディに聞くと2罰打。

キャディに仲間のクラブの番手を聞いたけど…アリ?/ルールQ&A

本人に聞いてないんだからいいでしょ?ダメ?

◇◇◇◇

正解は「1」

■1
仲間が使うクラブの番手を共用のキャディに聞いても問題ない。無罰。

ゴルフ規則では、打順が先のプレーヤーにその使用クラブの番手を聞くと「アドバイス」違反になり(定義)、聞いた人はもちろん、うっかり答えた人にも2罰打が科せられます。「アドバイス」とは、プレー中に 1.クラブの選択、2.打ち方、3.プレーの方法に影響を与える助言のことを言います(定義)。

一方、「キャディ」は、プレーヤーのクラブを運んだりプレーヤーに助言することができる人のことで、アマチュアのゴルフのラウンドでは1組=4人に1人のキャディが一般的です。これを「共用のキャディ」と呼び、1人のキャディが4人のプレーヤーをフォローします。

ゴルフにおいては、キャディはプレーヤーの唯一の味方であり、プレーヤーはキャディの知っているすべてのことを聞き知る権利があります。なので、これからプレーする人のクラブの番手を共用のキャディに聞いても問題なく、キャディもフェアに知り得た情報をプレーヤーに教えてもペナルティは受けません(規則10.2a/1)。(ルール解説&イラスト/小山混)

ーーーーーーーー
<定義/アドバイス >
次のときにプレーヤーに影響を及ぼすことを意図した口頭によるコメントや行為(例えば、ストロークを行うために使用したクラブを見せること):
・クラブを選択するとき。
・ストロークを行うとき。
・ホールや、ラウンド中のプレー方法を決定するとき。
しかし、アドバイスには公開されている情報は含まない。例えば:
・コース上の物の位置(例えば、ホール、パッティンググリーン、フェアウェイ、ペナルティエリア、バンカー、別のプレーヤーの球)。
・ある1点から他の1点までの距離。
・風向き。
・規則。

<定義/アドバイス/1 >
アドバイスとなる口頭でのコメントや行動がアドバイスとみなされ、認められない例は次の場合を含む:
・似たようなストロークをすることになっていた別のプレーヤーの耳に入ることを意図して、プレーヤーがクラブ選択に関する発言をした。
・個人ストロークプレーで、7番ホールをホールアウトしたばかりのプレーヤーAは、そのパッティンググリーンを少し外れたところに球があったプレーヤーBに対して、次のストロークを行う方法を実演してみせた。プレーヤーBはまだそのホールを終えていなかったので、プレーヤーAは7番ホールで罰を受ける。しかし、プレーヤーAとプレーヤーBの両者が7番ホールを終えていた場合、プレーヤーAは8番ホールでその罰を受ける。
・プレーヤーの球は悪いライに止まっており、そのプレーヤーはどんな行動をとるべきかを慎重に検討していた。別のプレーヤーが「ショットするのは無理だね。私だったらアンプレヤブルの球の救済を受けることにするよ」と コメントした。そのコメントはプレーヤーがそのホールの間にプレーする方法の決定に影響を与えた可能性があるのでアドバイスとなる。

<ゴルフ規則>(抜粋)
規則10.3b キャディができること
次はキャディに認められる行動、認められない行動の事例である:
(1) 常に認められる行動。規則に基づいて認められる場合、キャディは常に次の行動をとることができる:
・プレーヤーのクラブや他の用具を持って行く、運ぶ、扱うこと(乗用 カートの運転や手引きカートを引くことを含む)。
・プレーヤーの球を捜索すること(規則7.1)。
・ストロークを行う前に情報、アドバイス、その他の援助を与えること (規則10.2aと規則10.2b)。

規則10.2 詳説:アドバイスと他の援助
規則10.2a/1 プレーヤーは共用のキャディから情報を得ることができる。
複数のプレーヤーが1人のキャディを共用している場合、そのキャディを共用しているプレーヤーであれば誰でもそのキャディからの情報を得ることができる。 例えば、2人のプレーヤーが1人のキャディを共用しており、両方のプレーヤーはティショットを似たような場所に打ち込んだ。一方のプレーヤーはストロークを行うためのクラブを手にしたが、もう一方のプレーヤーは使用するクラブをまだ決めていなかった。使用するクラブを決めていなかったプレー ヤーは共用のキャディにもう一人のプレーヤーが選んだクラブを尋ねることが認められる。

出典/(公財)日本ゴルフ協会発行2023ゴルフ規則より

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小山混 プロフィール

イラストレーター、ゴルフルール研究家。東京生まれ。立教大学卒。新聞・雑誌・Webで複雑なゴルフルールをやさしく解説。ゴルフは鹿沼CCの月例競技会にエントリー。HDCPは17。著書に『はじめてのゴルフルール』『New! いちばんたのしいレクリエーションゲーム』(主婦の友社)、『英語とゴルフ一石二鳥』(ゴルフダイジェスト社)がある。

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