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2011/03/02
スクエアに構えると、どうしても体が止まる悪い癖から抜け出せない状況ですね。スクエアに構えたら、ダウンスイングでクルッと一気に、ターゲット方向へと体を向ける意識が大切ですが、メンタル的にもなかなか難しいようです。
通常オープンスタンスに構えれば、自ずと腰が回りやすくなります。そこで、最初からスライスを打つ構えを作って、振り抜きやすい状態にして、引っかけを改善して行きましょう。毎ショット、ターゲットを定めたら必ずスパットを決めて、それに対してフェースをスクエアに。そして、そのフェースに対して、オープンに構えることを徹底的に実行しましょう。
インテンショナル・スライスの構えは、ドライバーからアイアンショットまで、今回、すべてのショットで徹底的に実践しましょう。そして、振り抜く方向は必ずスタンスの方向ですよ。ついターゲット方向に振ってしまわないように、体で覚え込んでください。
左側に林がせり出していて、引っかけたらアウト。そんな恐怖感がありますね。ここで、インテンショナル・スライスに構えると、スタンスの方向は林に一直線です。そして、振り抜く方向もまさに林に打ち込むような感じになります。でも、信じて振り抜いて下さいね。思い切って体を回せば、絶対に左には行かない打ち方なんですから。
前田さんの場合は、フックを克服するために、敢えてインテンショナル・スライスの構えを徹底しています。これは、実はフェアウェイバンカーや深いラフからのショットに、強い味方となります。リーディングエッジの下からトゥーに向かって、切るようにフェースが入るので、ヘッドが突っかかることなく、スムーズに抜けてくれるからです。
バンカーのエクスプロージョン・ショットは、まさに極端なインテンショナル・スライスの構えです。フェースをターゲットに合わせたら、そのフェースに合わせてスタンスを大きく開き、スタンスの方向に振り抜くだけ。ありがちなミスは、ターゲット方向に振ってしまうことと、しっかり振り抜けないで手加減してしまうこと。でも、思い切り振ったって、絶対に飛ばないセットアップなのですから、あとは振り抜くことだけに集中しましょう。
「引っかけるのが怖くて左に向けず、それが余計に引っかけを強めることは分かっています。実戦の場では、特に景色やハザードの恐怖がある中、勇気を持って左を向いて、腰を思い切り回すという課題を貫けるかどうか、とっても不安ですね…」
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