フェースがかなりクローズです…

アウトサイドインにクラブが入っているカット軌道なのに、ボールは思い切りフック回転がかかっています。問題は、インパクトの瞬間のフェース角に問題があると即座に分かりますよ。時に6度くらいフェースがかぶっているときもあります。つまり、アドレスの時点で、フェースが極端に閉じていると思われます。試しに、何球か打ったあとで、クラブを体の正面に戻してみると…。

こんなに閉じていますよ！

普段どおりに、何球か打った後で、そのままクラブを体の正面に戻してみると、なんとフェースがこんなに閉じていますよ。スライスを嫌い、しっかりとボールを掴まえたいという意識から、徐々にクローズにする癖がついてしまったと思いますが、これでは明らかにフェースを閉じ過ぎ！ハンドファーストの状態で、グリップを決めているので、閉じている自覚があまりないというのが、ちょっと厄介なところ。

グリップは体の正面で決めること！

かなりフックグリップに握っていることが見て取れますが、問題はグリップの決め方。体の正面でグリップを決めているなら、思いの外、フックグリップが強烈になってしまうということはありません。しかし、ハンドファーストの状態でグリップを決めると、自分が思うよりも閉じてしまうので要注意なのです。グリップは常に体の正面にグリップエンドを向けている状態で決めること。そして、それ以降は、握り直さないこと！

ハンドファーストでスクエアにすると実は閉じてしまいます

ハンドファーストの状態で、グリップを決めると、見た目はスクエアにしたつもりでも、体の正面にグリップを戻せば、結構クローズになっているはずです。ハンドファーストではオープンに見えるので、どれだけ閉じているのかが、分からなくなってしまうんです。開こうとすればするほど、ハンドファーストの度合いが強まり、逆に閉じてしまうという真逆の対処をしてしまうんです。フェースの調整は必ず体の正面で行いましょう。

強い打感を求め過ぎないこと

ボールを掴んだ確かな感触とともに、まっすぐロングドライブできれば大満足ですよね。その気持ちは分かりますが、それを追い求めすぎるのは危険です。実際、その弊害によって、フェースがこんなに被ってしまっているのですから。体の正面でフェースを合わせたら、ちょっと掴まり方に物足りなさを感じるはずです。しかし、本来のスイング軌道どおりのフェードになり、左にロスしていた分が解消され、飛距離は伸びてくるはずです。

アプローチは振り過ぎです

30ヤード以内のアプローチが苦手なことに関しては、明らかに振り過ぎ。アドレスの状態から、振っても20～30ヤードという構えになっていませんね。ショートアプローチでは、両足を揃えて、ボールを中央にセットしたら、両足のつま先をオープンにして、上半身だけスクエアに戻して構えましょう。こうして、あらかじめインパクトの形を作って、腰を切って左足体重にしておけば、振り過ぎることはありません。最大に振っても30ヤードくらいになるので、ショートアプローチの距離感がつかめてくるはずです。