フルショットでも基本は同じ！

実は前回のレッスンで、体の回転でボールを捉えるためのポイントは、ほとんど網羅しています。ストロンググリップ、小文字の「y」字アドレス、足の付け根からの前傾姿勢、クラブを体の正面に保って、上半身、腕、クラブを一体化して体の回転で振る9時3時の練習。これが徹底されていれば、フルショットに繋げるのは全然難しくありませんよ。でも、フルショットになると腕ばかり振ろうとして、こんな風にクラブがすぐ体の正面から外れてしまいがちですね。

テークバックの8時まで一体化を徹底！

前回、9時-3時のハーフショットで、両脇にモノを挟んで振る練習をしましたね。フルショットでもその感覚を絶対に崩さないようにしてください。つまり、上半身、腕、クラブは、アドレス時の位置関係を保って、いっしょにテークバックします。感覚的には、時計の8時くらいまでは、アドレス時の上半身の形を一切崩さずに、テークバックしていきます。このようにおへそにクラブをつけて、その一体感を覚えてください。

レールに沿って自然に腕をたたむだけ

そして、この8時を過ぎた辺りから、グリップエンドが徐々に体から離れていきます。8時くらいまで、上半身、腕、クラブが一体として、正しくテークバックできていれば、あとはそのレールに沿って自然に右腕をたたんでいくだけで、自然にトップへとつながっていきます。8時まで一体化をキープし、十分に体を回す。あとは、その軌道に沿って、自然に腕をたたむだけ。フルスイングだからといって、大きくスイングが変わるわけではないんです。

11時くらいでトップが完成する感じでOK

フルスイングだからといって、大きく腕を振り上げようとせず、9時-3時スイングの単なる延長だと考えてください。吉井さんの場合、やはり世の男性初心者と同様、腕を必要以上に振り上げようとしてしまいがち。感覚的には9時3時のスイングをちょっと大きくしただけのものと考えてください。クラブはテークバックの惰性で自分の感覚以上に上がるので、自分の感覚としては、11時くらいまで上げる感じで十分ですよ。

5球ずつ交互に練習しましょう

何度も言うように、スイングの基本は9時-3時のハーフショットに集約されています。つまり、フルショットでも同様の感覚を崩さないように振ること。普段の練習では、9時-3時で5球打ったら、フルショットで5球と、交互に練習するようにしましょう。フルショットでは9時-3時のイメージを、11時-1時くらいにと、やや大きめにするという程度の意識でいいんです。

フェアウェイウッドで9時-3時＆11時-1時

9時-3時で腕を使わず、体の回転で打てるようになれば、フェアウェイウッドでも9時-3時で簡単に打つことができるはず。しかし、上半身と腕とクラブを一体化した体の回転で打っていない方は、このフェアウェイウッドのハーフショットをとても難しく感じると思います。初心者の方ならずとも、試しにやってみてくださいね。フェアウェイウッドで9時-3時が打てたら、11時-1時のイメージでフルショットの練習をしていきましょう。