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2012 HOT LIST ユーティリティの総括
ユーティリティ(※以下UT)というカテゴリーが確立され、多くのモデルが出てきた昨今。昔はプロからの要望が強く反映されていたため、左にいくUTはNGだったのだが、アベレージゴルファーにも使いたいというニーズが発生し、適度につかまるユーティリティが増えてきた。そのためかアイアン型のユーティリティ、昔でいうタラコ型が絶滅の危機になりつつある。
ヘッド形状はウッド型に集約されつつあるも、弾道という視点でみると、アイアン的な適度なスピンの効いたものと、ウッド的な飛距離重視の棒ダマに二極化されているので、自分のプレースタイル合わせて選んでもらいたい。
またクラブ工房側の視点でいうと、ネック径が揃ってきたことにより、アイアンのシャフトが使えるようになったことは好材料。アイアンで使用する軽量スチールなど重量の重いシャフトが挿せるようになり、クラブセッティング全体での重量フローが作りやすくなった。
ロングアイアンの使用率が激減し、アイアンセットが6、7番からのセットになりつつある中、その間を埋めるためのロフトバリエーションが少ないと感じる。どのモデルも27度や30度といった、大きめのロフトを出してもいいのではなかろうか。
一般のアマチュアのレベルで考えた時、アイアンで打てるロフトは30度以上と言われている。海外メーカーでは30度以下のクラブはユーティリティ形状、それ以上はアイアン形状というコンボ型アイアンセットを出しているが、まだ浸透していないため、今後多くのロフトバリエーションがあるUTを期待したい。(編集部/宮田 卓磨)
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