前作よりマイルドで打ちやすい。「ZXi RKT」は手ごわくないスリクソン/西川みさと #深夜試打
先月、スリクソンの新ドライバーシリーズ「ZXi RKT」が登場した。高強度の「VR-チタン」とi-FLEX設計によるフェース肉厚構造、方向安定性を高める新ロール設計、カーボンクラウンを活用した新REBOUND FRAME(リバウンドフレーム)の3つのテクノロジーで構成される「RKT フェース」を搭載し、ボール初速と直進性を追求している。今回は操作性と寛容性を兼ね備えたコアモデル「スリクソン ZXi RKT ドライバー」を、ヘッドスピード(以下HS)40m/s未満の西川みさとが試打評価する。
「スピンが適度に入って、キャリーを伸ばせる」
「前作よりはるかに打ちやすい。飛距離性能も断然アップ」スリクソン ZXi RKT ドライバーを西川みさとが本気で試し打ち
―率直な印象は?
「ヘッドサイズはやや大きめですが、構えると上下の厚みをそれほど感じず、平べったい(シャローフェース)形状に見えるので、ツアーモデルだから難しいという印象はありません。実際に打ってみると、高さはしっかり出て、スピン量もちょうどいい感じ(平均2501rpm)。性能面でも、見た目ほど極端につかまるわけではなく、ニュートラルで扱いやすいです。打感はややしっかりめですが、全体としてとても打ちやすいドライバーだと思います」
―前作(スリクソン ZXi ドライバー)と比べると?
「前作は、とにかくロースピンという印象でした。私の場合(平均HS35~36m/s)スピン量が少なすぎるとキャリーが出にくく、手ごわく感じてしまいます。その点、今作は適度にスピンが入るため、ドロップしにくく、高さも出てキャリーを稼げる。前作と比べるとややマイルドな性能になり、全体的に打ちやすくなった印象です」
―同シリーズ「ZXi RKT MAX ドライバー」と比べると?
「見た目でいえば、今作(コア)のほうが好みです。『―MAX』はアドレス時にややヘッドが大きく見え、コアのオーソドックスなサイズ感のほうが構えやすい。一方、実際に打つと『―MAX』のほうがボールは上がりやすく、しっかりつかまってくれます。それでいて、つかまりすぎる感じもありません。構えやすさはコア、性能面はMAXと、どちらも甲乙つけがたい評価になりました」
―「LS」「TR」を含めた4モデルの違いは?
「『―LS(スリクソン ZXi LS ドライバー)』と『―TR(スリクソン ZXi TR ドライバー)』は、どちらもかなり左に行きにくいですね。ボールもコアや『―MAX』に比べると低めです。見た目では、『―LS』のほうがヒール側の丸みが少なくシャープなので、少し難しそうに見えました。『―TR』はコアやMAXをひと回り小ぶりにしたような顔つきで、構えた感じでは『―TR』のほうがやさしく見えます。ただ、実際に打つと一番つかまらず、最も難しく感じました。HSが速くて左へのミスを減らしたい人は『LS』、さらにしっかり振れて、よりつかまりを抑えたい人なら『―TR』という選択が適当だと思います」
―純正シャフトについては?
「今回試打した純正ディアマナ(Diamana ZXi-II 50)の硬さ(SR)は振りやすかったです。少し軽めで柔らかく感じられ、私くらいのHSでも、タイミングは取りやすいと思います。ヘッドの打感は少し硬めというか、しっかりした手ごたえは残りますが、決して嫌な硬さではなく、しっかりボールを弾いている感触。実際に飛距離も出ていましたし(総距離平均211yd)、弾きの強さが結果に表れるということで、好印象でした」
―どんなゴルファーに向いていますか?
「何度も言いますが、前作よりかなりやさしくなったと思います。私でもちょうどよく振れましたし、女性ゴルファーも十分ターゲットに入れていい性能でしょう。ただ、見た目ほどつかまりすぎるヘッドではないので、もう少しボールをつかまえたい人や、高さややさしさを求める人には『―MAX』がおすすめです。もちろん、ある程度HSがある人でも問題なく使えるため、対象ゴルファーの幅はかなり広がったでしょう。構えやすく、適度にスピンが入って飛距離も出る。そのうえ左に行きすぎない。今回の4モデルの中では、最も幅広いゴルファーにフィットする、まさにスタンダードなモデルといえそうです」
幅広いゴルファーが使える“ハード過ぎないスリクソン”【総合評価4.3】
【試打結果(平均)】
総距離:211yd
キャリー:183.8yd
HS:35.9m/s
初速:53.3m/s
スピン量:2501pm
打ち出し角:15.7度
【飛距離】4.5
【打感】4.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:Diamana ZXi-II 50(硬さSR)
・使用ボール:横須賀グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン、横須賀グリーンゴルフ