ソールに弾道調整機能「シュアフィットCG」が搭載されるタイトリストTS3ドライバー

【ミヤG】
前回の試打で僕が好結果を残せた「TS2 ドライバー」に続いて、今回は「TS3 ドライバー」を試打します。投影面積の大きい「TS2 ドライバー」と比べると、「TS3 ドライバー」のほうがすっきりとしたヘッド形状になっていますね。

• ⇒前回の試打「パワーがなくても打てるタイトリスト TS2 ドライバー」

「TS2」よりもヒール側のふくらみが抑えられ、スマートな見た目になっている

【ツルさん】
どちらのモデルもヘッド体積460ccですが、「TS3 ドライバー」はヒール側のふくらみが抑えられていてスマートな印象です。見た目以上に大きく違うのは、こちらのモデルには「シュアフィットCG」が搭載されているところ。バー状のウェイトの構造が進化していて、付属する1本のウェイトでストレート、フェード、ドローの弾道調整ができるようになりました。ちなみに、前作917シリーズのウェイトとも互換性があります。利便性が上がっているんですよ。

【ミヤG】
さっそく打ってみましたが、この「TS3 ドライバー」も試打結果は上々です！ 「TS2 ドライバー」と比べると、こちらのほうが操作性はいい感じ。そのぶん少し難しさは感じました。シャフトの影響もあるとは思うのですが、僕が打つと「TS2 ドライバー」のほうが安定して飛ばせました。

【ツルさん】
そもそも「TS2 ドライバー」とは装着されているシャフトも違っています。「TS3 ドライバー」に装着されているのは「タイトリスト ツアー AD 60」という少し重めの中調子のシャフトで、シャフト長も0.25インチ短くなっています。そのせいで「TS2 ドライバー」よりも飛ばしづらく感じるのかも知れませんよ。

【ミヤG】
ヘッド性能だけで考えると、2つのモデルはどこが大きく違うんでしょうね？

【ツルさん】
ヘッドの挙動や得られる弾道は、よく似ていると思います。あえて言うならば、「TS3 ドライバー」は弾道が抑えられて、スピン量も少なめ。「TS2 ドライバー」よりは左に飛びづらいかな、という感じです。けれど、今回の「TS3 ドライバー」は前作「917 D3 ドライバー」よりは球をつかまえやすくてストレート弾道を打ちやすいですよ。では、ミヤGは、シュアフィットCGのウェイトを調整して打ってみてください。

【ミヤG】
おぉ！ 見事に球のつかまり具合が変わりました。このCGウェイトでの調整は、かなり効果的ですね。

【ツルさん】
弾道調整機能を使いたいゴルファーなら、「TS2 ドライバー」よりも「TS3 ドライバー」になるでしょう。2つのモデルの価格は同じなので、弾道調整機能が搭載されている「TS3 ドライバー」のほうがお得だと考える人もいるでしょうね（笑）

【ミヤG】
ヘッド形状は「TS3 ドライバー」が好みなんですが、打感は「TS2 ドライバー」のほうがマイルドに感じられて好みでした。どちらかひとつを選ぶとなると、正直迷っちゃいますね。

【ツルさん】
プロの使用率は、半々ぐらいになっているそうです。2つのモデルを打ってみて、結果のいいほうをチョイスするといいと思います。ちなみに僕の場合は「シュアフィットCG」のお得感は無視して、よりオートマチックにまっすぐ飛ばしやすい「TS2 ドライバー」を選びますね。

操作性と弾道調整機能を重視するなら「TS3 ドライバー」が◎

■ 試打したクラブのスペック

タイトリスト TS3 ドライバー
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：Titleist Tour AD 60●フレックス：S

■ マイクラブ情報

ミヤG：ピン i25 ドライバー
●ロフト角：9.5度 ●シャフト：PING PWR 65 ●フレックス：TOUR S

ツルさん：テーラーメイド M2 ドライバー（2017）
●ロフト角：10.5度 ●シャフト：コンポジットテクノ ファイアーエクスプレス TP-V NX 55 ●フレックス：SX