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アダムスゴルフ XTD ti ドライバー

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト角9度。シャフトは純正のS(三菱レイヨン製)。ノーマルスペックの状態だとリアルロフト角が9.5度でフェース角は+3度。アドレスすると、フェースがかなり左を向いた感じになる。シャフトの硬さの目安となる振動数は255cpm。トルクは3.2と小さい。ワッグルすると中間部分がクイッとしなる。長さは実測で45インチ。クラブ重量は312.4gでバランスはD1.5となっている(※長さは60度法で計測)。

アイアンでウォームアップしてからXTDに持ち替えて打ってみると、「パン」と乾いたインパクト音とともにボールがやや低めに飛び出した。球離れはそれほど早くないが、インパクト音は残響時間が短く感じる。

ストレート弾道を打つつもりでスイングしたら、イメージ通りのストレート弾道。フックフェースが強めだが捕まる弾道が打ちやすいタイプではない。重心アングルが小さいのだろう。インパクトゾーンでヘッドが返りづらいドライバーだ。

弾道計測してみると、打ち出し角度は11~12度前後。スピン量は2200~2600回転。重心が浅くて低いので、スピンが少ない弾道が打ちやすい。加えてインパクトゾーンでヘッドがアッパーに動きにくいため、意識しなくてもフェース上側でボールを捕らえやすく、これも低スピン弾道につながっている。非力な人にはボールが上がりづらいが、スピンが多いハードヒッターには低スピン弾道で飛距離が稼げるだろう。

シャフトは手元が硬めで、中間からしなるタイプ。トルクは小さいのでシャフトの追従性が高いが、しなり戻りはそれほどスピーディーではない。叩きに言ってもシャフトが余計な動きをしづらいタイプだ。

弾道調整機能が付いているが、基本的には左へのミスが出づらいタイプのドライバーである。フックフェースだがスライサーよりもフッカーの方がイメージ通りの弾道が打ちやすいというユニークなドライバーである。弾道調整機能を使えば、フックフェースの度合いを減らせることを考えると、右のミスを減らしたいスライサーよりも、左のミスを減らしたいフッカーとの相性がいいドライバーである。

クラブを計測してみると?
アダムス
発売日:2014/02/18 オープンプライス

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