テーラーメイド M1 460 ドライバー
打ってみると?(弾道は)
試打クラブは、ロフト角9.5度で、シャフトは純正のTM1-116のSフレックス。ノーマルポジションだとややフェースが右を向いていてオープンフェースになっている。シャフトはアスリート向けにしてはやや軟らかめで、ワッグルすると中間部分がしなる。クラブ重量は311.8gで、バランスはD1.5。長さは45.5インチとなっている(重さ、バランスは実測、長さは60度法計測値)。シャフトの装着方向、ソールの重量ネジともノーマルポジションで試打する。
まずは、シャフトの硬さに合わせて、ややヘッドスピードを落として打ってみた。すると、「スパン」と乾いたインパクト音とともに、ボールは中弾道で力強く飛び出した。ストレート弾道を打つつもりでスイングしたら、イメージ通りのまっすぐな弾道。テーラーメイドにしては重心距離がやや短く感じられる。重心距離と重心深度がほぼ同じくらいなのだろう。ヘッドの挙動をコントロールしやすい。
弾道は、典型的な低スピン弾道。低重心設計だが、スイートスポットからフェース上端までの有効打点距離が長く、オートマチックでスピンを抑えた強い球が打てる。これまでのテーラーメイドのドライバーの中でも、もっともスピンが少ない弾道が打てるドライバーだ。
そして印象に残ったのが打感。カーボンクラウンを採用しているのに、インパクト音は弾き感が強く力強い。ヘッド内部に緻密に配置された18本のリブの効果でカーボンクラウンの弱点を見事に解消している。
ヘッドスピードを46m/sに上げて弾道計測すると、打ち出し角は13度前後でスピン量は2200~2600回転。スピンが少なめの放物線弾道で、キャリーとランで飛ばせる。フェースのやや上側で捕らえるとスピン量は1700~2100回転まで抑えられ、フライヤーのような弾道で飛ばせた。
純正シャフト(TM1-116)のSフレックスは、切り返しで中間部分がしなり、ダウンからインパクトにかけては先端がしなり戻る。典型的な中調子で、癖のないチューニングがなされている。
M1 ドライバーは歴代のテーラーメイドのドライバーの中でももっとも低重心。非力な人よりもパワーがある人のほうが飛ばしやすくチューニングされている。ノーマルポジションでの重心位置は“ニュートラル”だが、スライサーがドローを打てるお助け要素は少ない。とはいえ、操作性が良く、弾道調整機能をうまく使うことでフッカーだけではなくスライサーにも対応しようという意図を感じられる。ヘッドスピードが速く、そしてスピン量が多くて飛距離をロスしているゴルファーが、低スピン弾道で飛距離を効率よく稼げるドライバーである。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー