構えてみると？

左から6番、7番、8番、9番のヘッド形状。ミズノの歴代の名器のテイストを組み込んだ『和顔』のアイアン

ミズノのプロ、アスリート向けブランドで、軟鉄鍛造製法にこだわって作られるMPシリーズ。その最新モデルとして登場したのが、今回試打するMP-66 アイアン。
コンセプトは「日本のツアープロが求めた形状と打感。そして、やさしさが進化した軟鉄鍛造アイアン」。

バックフェースの形状はキャビティ構造になっているが凹みはそれほど大きくない。加えてフェース中央部分は意図的に肉厚が増すデザインがなされている。キャビティでありながらも、打球面が非常に分厚い。ミスに対するやさしさよりも打感の良さにこだわったデザインだ。

ヘッドの素材は軟鉄鍛造。ヘッドサイズは前作MP-64 アイアンよりはやや面長になっているが、それでも小ぶり。マッスルバックとほぼ同じぐらいの大きさで、ソール幅も広くない。アドレスするとフェースのヒール側が高く、そしてネック部分にはわずかであるがポケットがある。球を「包み込む」イメージを上手く醸し出している。ミズノはこのようなフェース形状を「和顔」と呼んでいる。

「MP-66 アイアン」は、日本ツアーのプロからの要望を受け、それを具現化するためにミズノのクラフトマンが形状を監修したらしい。
ミズノならでのグレインフローフォージドによる打感はどんなものか、そして「和顔」にこだわったヘッドはどんな弾道が打ちやすいのか、じっくりテストしてみたいと思う。