打ってみると？（弾道は）

試打クラブは＃4でロフト角は22度。シャフトは標準装着される、カーボン素材「TG1-HY」のSフレックス。ワッグルすると手元の剛性が高く、中間から先端にかけて大きめにしなる。バランスが軽めなこともあって振り抜きやすい。

シャフトに合わせて軽めに打ってみた。「スパーン」と弾き感が強い金属音とともに、ボールは高めに飛び出した。グースネックの形状のせいか、アイアン感覚でダウンブローに打っていくと、いい感じでボールをとらえられる。

ストレートボールを意識してスイングすると高いドロー弾道で、つかまったボールがオートマチックに打てる。アウトサイドインのカット軌道で打っても、コスリ球になりづらい。真っ直ぐ打つよりも、ドローが打ちやすく仕上がっている。弾道はスピンが適度にかかり、ロングアイアンに比べてボールが楽に上がるので、グリーンをキャリーで狙っていけそうだ。

ヘッドスピードを41m/sぐらいに上げて弾道計測すると、打出し角は15度前後で、スピン量は4400～4800回転。同じロフトのロングアイアンと比較するとスピン量が多く、弾道も高い。

純正シャフト「TG1-HY」は、中間から先端のしなりが大きい。インパクトゾーンではヘッドが走るタイプで、ボールが上がりやすくつかまりがいい。

イメージ通りにボールがつかまりやすく、かつ高弾道でキャリーがしっかり稼げる。残り180ydから200yd地点で、グリーンを積極的に狙いたい人にとっては、大いに期待に応えてくれるユーティリティだ。