「新設計で安定感と寛容性がアップ」テーラーメイド M2 ドライバー

安定感と寛容性がパワーアップ「テーラーメイド M2 ドライバー」を試打レポート

【ミーやん】前回は『M1 460 ドライバー』を試打しましたが、今回は兄弟モデルの『M2 ドライバー』です。ソールの移動式ウエイトが省かれているのは従来モデルと同じですが、ヘッド設計にトウ側のソール部分を凹ませる「ジオコースティック・デザイン」という新たな手法が取り入れられました。これによってルール上限となる460ccのヘッド体積を維持しつつ、フェース面積が7％拡大されています。

【ツルさん】前作のM1 460 ドライバーとM2 ドライバーは、構えたときに見分けがつかないほどヘッド形状が似ていましたが、最新のM2 ドライバーは、ヘッドの投影面積が大きくなって、前作モデルとの差異が大きくなりました。モデルチェンジして“変わった感”でいえば、このM2 ドライバーのほうでしょうね。見た目には曲げずに飛ばせそうな安心感のあるヘッドですが、はたしてアベレージゴルファーでも打ちやすいクラブなのでしょうか。まずは、ミーやんから試打をしてみてください。

テーラーメイド M2 ドライバーを試打したときのミーやん（左）と、ツルさん（右）の弾道計測数値

【ミーやん】前回試打した最新の『M1 460 ドライバー』よりも、こちらのほうが振りやすいです。装着されている純正シャフトがM1より軟らかめで、ボクのヘッドスピード（43m/s）だと冬場にちょうどいい感じですね。ぼくにとっては、ロフト角が9.5度だと球が上がりづらいですが、最新の『M1 460 ドライバー』よりは球が上がってくれます。

【ツルさん】たしかに最新の『M1 460 ドライバー』に比べると、スピンが入って打ち出し角も得やすいですね。ヘッドの見た目どおり球筋に安定感があります。ヘッドがブレづらく、球が左右にバラける度合いが少ないです。

【ミーやん】スイングのミスで「やっちゃった！」と思っても、なんとかこらえてくれる寛容性がありますね。プレッシャーのかかるコースで使うと、さらに良さが感じられそうなドライバーです。ちなみに球のつかまり感はどうですか？

【ツルさん】『M1 460 ドライバー』よりは球がつかまりますよ。純正シャフトの「TM1-217」は、先中がよく動くタイプです。その影響もあって、少しつかまりやすく、上がりやすいのかなと思います。ヘッドの性能的には、ピンやコブラのドライバーに近い印象です。いわゆる「直線番長」ですね（笑）。

【ミーやん】打音はけっこう大きめです。反響音の少ない、乾いた感じの大きな音がします。

【ツルさん】少しうるさく感じますが、以前にコースで試打したときには、それほど気になりませんでしたよ。けれど、前作の『M2 ドライバー』と比べると、打感はイマイチなように思えます。マイルドなフィーリングが、なくなってしまいましたね。

【ミーやん】さてさて、ついにぶっちゃけタイムですよ！正直なところ、前作の『M2 ドライバー』を使っているツルさんからして、この新モデルはどうですか？

【ツルさん】自分が期待したほどではなかった、というのが正直なところです。ヘッド設計については進化が見てとれるし、寛容性はアップしていますが、いかんせん打音が気になります。僕の場合、次に買い替えるなら最新の『M1 460 ドライバー』のほうが気に入りました。前作の『M2 ドライバー』を使っている人には、そのほうがしっくりくると思いますよ。