クラブ試打 三者三様

RS E ドライバー/ヘッドスピード別試打

2019/08/24 05:00

筒康博「RSのド真ん中的モデル」

―率直な印象は?
「見た目からして投影面積が大きく、重心位置が深く、ボールがつかまるイメージがすぐに湧いてきました。実際に打ってみても、よく上がる、よくつかまる、よくシャフトが走るといった印象です。ギャップが少ない、分かりやすいモデルだと思いました」

―ギャップが少ない?
「はい。見た目と実際の感覚の差が少ないモデルといえます」

―感覚の差が少ない?
「見た目の印象と性能のギャップがあると、構えた印象からやさしく打てそうな感覚のまま、つかまえに行かないスイングをしてしまうものです。で、実際打ってみるとボールが上がらない、つかまらない…。その逆で、見た目が難しい印象なのに、実際はやさしかったというケースも存在します。この『RS E』はそういったギャップがまったく無く、やさしい見た目で実際もやさしいモデルといえます」

高さがちょうど良く、つかまっていたのは「RS E」

―飛距離は?
「これまで“ギリギリ”を追い求めてきたRSシリーズの性能がしっかり踏襲されていて、初速もしっかり出ます。飛距離とやさしさをしっかり両立した印象があります」

―打感は?
「HSがそれほど速くない40m/s台以下の人だと、フェースの弾き感が打感の硬さにつながってしまうものです。ただ、『RS E』の場合はそれが無く、しっかりボールがフェースに食いついてる感覚が残る。それでもボール初速はかなり出る。このバランスの良さが、飛距離とやさしさの両立につながっているのだと思いました」

―どのような人向き?
「『RS E』の他に『RS』『「RS F』『RS RED』と、似たような名前が急に増えたので混乱してしまいがちですが、まず最初に試してもらいたいのが、この『RS E』です。『RS E』を打ってみて、まだイケると思えば『RS』や『RS F』。もう少しやさしさが欲しいと思えば『RS RED』。そういう意味でいうと、『RS E』はRSシリーズのド真ん中的な存在といえそうです」

※使用スペック/ロフト角:10.5度、RS E専用 スピーダー エボリューション for PRGR(硬さS/M-43・約54g)

■ 筒康博(47)

変幻自在に球を操るクラブフィッター。クラブフィッティング&レッスンスタジオ「PCM Labo」総合コーチ。プロアマ問わず7万人以上のゴルファーにアドバイス経験を持つ。身長168cm。

万振りマン「初速順は E<スタンダード<F」≫
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プロギア
発売日:2019/04/19 参考価格: 73,440円