テーラーメイド 「MG(ミルドグラインド) 3 ウェッジ」の評価は！？

テーラーメイド MG3 ウェッジをフルスイング系YouTuberが試打したら…

ダスティン・ジョンソン、ロリー・マキロイ、コリン・モリカワらが使用するテーラーメイド「ミルドグラインド(MG)」シリーズ。最新版「ミルドグラインド 3 ウェッジ(以下MG3)」は、「アジアアマ」を制した中島啓太（日体大）が「パナソニックオープン」直前に差し替え、アマチュア優勝を果たしたことで話題となった。そんな実力者がこぞって愛用するウェッジを、ヘッドスピード（以下HS）の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は！？

• 1WのHS30m/s台・西川みさとの場合
• 1WのHS40m/s台・筒康博の場合

「スピン量がやさしく多く入るウェッジ」

ロフト角52度で100yd想定 狙い通りの距離にキャリーで運んでいた

―率直な印象は？
「インパクトの瞬間、ボールに食いつくフィーリングがすごく感じられます。スピン量がやさしく、多く入ってくれるウェッジ、という印象を受けました」

ロフト角52度・バウンス角9°（SB＝スタンダードバウンス）

―スピンがやさしく多く入る…？
「はい。スピンをかけようという動きを自らしなくても、自然とガッと入ってくれる感覚です。インパクト前後で、ボールがフェースに乗っている時間が長く感じられる。しっかりボールに食いつく感触が、ちゃんと手に伝わってくる。スピン性能に定評のある他社モデルと比べても、優秀な部類に入ると思います」

フェース面にはグルーブ(溝)の間にバー状のリブ(突起)が存在

―ノンメッキ仕様が影響している？
「そうかもしれません。スピン性能に、良い影響を及ぼしていることは確かです。ただ、今作から新しく搭載されたバー状の突起「レイズドマイクロリブ」も同じですが、実は打つ前にフェース面を触ったり、リブ(突起)を見ているだけで、スピンがかかりそうなイメージが湧くことのほうが、影響は大きいように感じました」

安定して高いスピン性能を誇るノンメッキフェース(左:MG3 右:MG2)

―前作「ミルドグラインド 2 ウェッジ(以下MG2)」と比べてどう？
「比較すると、『MG2』のほうが当たった瞬間にボールが上に跳ねてしまい、フェースに乗ってくれる感覚が弱かったように感じます。（試打クラブの）劣化によるものかもしれませんが、『MG3』のほうがキュキュッとスピンが入り、思った通りのキャリーでボールを止めてくれる。グッとかみつく印象において、『MG3』は強力に進化していると言えます」

ホーゼル(ネック)の長さも番手ごとに違い各番手に最適な弾道を実現

―他社でいうと類似モデルは？
「キャロウェイ『JAWS ウェッジ』でしょうか。どちらも、シンプルにスピンショットを打ちやすいモデルとして、実はプロや上級者よりもアベレージゴルファー向けだと思います。スピンコントロールを調整する技術のない一般アマチュアにとっては、明確にスピンが効くと分かるほうが納得しやすい。『MG3』も『JAWS』も、実はツアープロよりもアマチュア、特にアベレージゴルファーのほうがメリットを感じられるように思います」

「約30yd打ってバックスピン6000rpmは理想的」と万振りマン

―どのような人向き？
「ウェッジが苦手で、いま現在アプローチに悩んでいる人は試すべきです。これだけやさしくスピンがかけられれば、自分がイメージする飛距離を、実際に表現することができます。初級者の方で、これから自分の距離感をつくっていきたいと考えているゴルファーにもおすすめ！ 男性でも女性でも、年齢にも関係なく、チャレンジしやすいウェッジだと思います」

スピン性能&構えやすさ4.5点の高評価【総合評価4.2点】

【スピン性能】4.5
【打 感】4.0
【抜け感】4.0
【バンカー対応力】4.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角：52度、56度(どちらもSB＝スタンダードバウンス)
・シャフト：ダイナミックゴールド 120(硬さS200)
・使用ボール：川口グリーンゴルフ専用レンジボール

取材協力／トラックマンジャパン株式会社、川口グリーンゴルフ

• HS30台 西川みさとは…「中間ポジション的モデル」
• HS40台 筒康博は…「ヒールの存在感が強い」