パラダイム Ai スモーク MAX FAST ドライバーを筒康博が試打「キャロウェイ史上最強の軽量ヘッド」
楽に飛ばせる“SMOKE”軽量モデル ご意見番クラブフィッターの評価は!?
パラダイム Ai スモーク MAX FAST ドライバーをご意見番クラブフィッターが試打したら…【筒康博】
25万人分、総数100万以上のスイングデータを元に開発されたAiスマートフェースを搭載したキャロウェイ「パラダイム Ai スモーク」シリーズ。今回は同シリーズで最もつかまり具合の高い軽量モデル「パラダイム Ai スモーク MAX FAST ドライバー」をピックアップする。軽快さ+“煙(SMOKE)が立つほど速いスピード感”をヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。ご意見番クラブフィッター・筒康博の評価は!?
「軽いのに強い! これぞ“21世紀のMAX FAST”」
―率直な印象は?
「『―MAX FAST』は、2020年発売『マーベリック』から続く軽量シリーズの名称で、軽快な振り心地と扱いやすさがある半面、力強さはそこそこという印象を強く持っていました。ですが今作に関しては、同社史上最強の軽量モデルと言えるかもしれません。軽いのに力強く、打ち心地も『―MAX』『―MAX D』に比べて劣っていない。芯に当たればツアーモデル『―◆◆◆』に匹敵するほど。前作から急激な進化を遂げ、まさに“21世紀のMAX FAST”と呼ぶにふさわしい仕上がりです」
―“21世紀のMAX FAST”…?
「はい。前作までは『軽い=やさしい』半面、兄弟モデルより飛距離性能は落ちる感じがあったのですが、今作は全く感じられない。フックフェースでも、構えた際に(フェース面が見えるほど)ロフトが寝た設計でもなく、打感と打音が秀逸で気持ちいい。『―MAX D』で気にしていたグリップも、比較的にやや細めで握り心地がいい(ラムキン ST+2 ハイブリッド キャリブレート バックライン有り/重さ30g、口径60)。元々ヘッドが持っている飛距離と寛容性の高さを有した特徴をしっかり実感できる点で、軽量モデルの進化版“21世紀の~”に値する完成度だと思いました」
―他の兄弟モデルと比べても進化は大きい?
「今作は、フラッグシップモデルにも『―MAX』がネーミングに付いていることで、“FAST”=速さが強調された感じがします。スピードが増している分、必要以上に弾道が高すぎたり、つかまりすぎたり、シャフトがやわらかく感じない点に驚かされる。10年ほど前は軽量モデルというと非力なゴルファー向け、年配者向けというカテゴリーに分けられましたが、現代モデルでは扱いやすさよりも、よりスピードの出るモデルという認識に変わりました。兄弟モデルもそれぞれ進化を感じますが、前作比のビッグチェンジ度でいえば『―MAX FAST』が1位だと思います」
―純正シャフトの評価は?
「40g台の軽量シャフト(TENSEI 40 for Callaway)ですが、このまま使ってもいいと思えるほど。頼りなさは感じません。このまま使用するか、カチャカチャ機能のある『―MAX D』を選ぶか。ただ、純正シャフトのままでも、ヘッドそのものの直進性と曲がり幅の少なさは十分に感じられるので、可変スリーブで調整する習慣がない人には、『―MAX FAST』でいいように思います」
―他社でいう類似モデルは?
「そうですねー…、最大のライバルはダンロップ『ゼクシオ エックス ドライバー』、もしくは最新作になってアスリートの雰囲気も感じさせる『ゼクシオ 13 ドライバー』になるでしょうか。または、高初速+直進性が特徴のヤマハ『RMX VD/X ドライバー』も類似した性能を感じます。ターゲット層が重なりそうなピンの軽量モデル『G430 HL MAX ドライバー』は、もうひと回り軽いイメージで、純正シャフトの歯ごたえを感じない点で上記3モデルとは別になるでしょうか。軽量モデルとひとくくりにせずに、ヘッド特性と振りやすい純正シャフトを加味して選ぶことをお勧めします」
―どのような人向き?
「HS40~44m/sまでのゴルファー。どんなモデルでも安定したスピードで振る人よりも、装着シャフト次第でHSが変化するタイプの人のほうが、今作のポテンシャルの高さに気が付き、可能性を感じられると思います。ある程度ゴルフ歴が長くてクラブ遍歴が多い人のほうが、このモデルの長所に気づきやすい。私も現在40g台の軽量シャフトを使用していますが、同じくらいの年齢(現52歳)で、最近パワーだけでは限界を感じていた世代がメイン対象になるでしょう。軽量って飛ぶの? 振り切れるの? と疑心暗鬼にならず、クラブの助けを借りて楽に飛ばしたい人は、先ほど挙げた類似モデルと比べて検討してほしいです」
5点満点◎がズラリ! 大絶賛「G430 MAX 10K」に並ぶ【総合評価4.8点】
【飛距離】5.0
【打 感】5.0
【寛容性】5.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】5.0
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:TENSEI 40 for Callaway(硬さS)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋
筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール
スイングとギアの両面から計測&解析を生かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。「インドアゴルフレンジ Kz 亀戸店」のヘッドティーチャーを務める傍ら、様々なメディアにも出演中。大人のゴルフ選びフィッティングWEBマガジン「FITTING」編集長として自ら取材も行う。
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