スリクソン ZXi MAX ドライバーを筒康博が試打「ズバリ寛容性 G430MAXを彷彿」
ダンロップが仕掛けた新たな国産MAX ご意見番クラブフィッターの評価は!?
スリクソン ZXi MAX ドライバーをご意見番クラブフィッターが試打したら…【筒康博】
進化したフェース構造「i-FLEX」がスリクソン史上最速のボールスピードを生み出す新シリーズ『ZXi』。発売されたドライバー4機種の中で、大きな飛距離とシリーズ最高の寛容性を備えた『スリクソン ZXi MAX ドライバー』は、シリーズ最大の高慣性モーメントと深低重心設計となっている。そんな新たな国産MAXを、ヘッドスピード(以下HS)の異なる有識者3人が採点。ご意見番クラブフィッター・筒康博が試打評価を行った。
「MAXの原点回帰! スリクソン版飛んで曲がらないヘッド」
―率直な印象は?
「相当ミスヒットをした感覚でいましたが、結果的にはちゃんと(想定した)コースの枠をとらえて2打目が打てる範囲に収まってくれる弾道でした。かなりシャローフェースな分だけ、ティアップの高さは工夫する必要はありますが、スリクソンドライバーで過去イチ曲がらないモデルと言い切れるほど、方向性の安定感を有しています。特に左右のブレが非常に少なく、サイドスピンの入る余地がない。ボールが直線的でブレない強さを発揮するモデルに仕上がっています」
―左右のブレが非常に少ない…?
「はい。フックもスライスもどちらの曲がり幅も抑え、ストレートボールを生むことに優れた性能です。ネーミングに『MAX』の付くモデルといっても、いまや各社から発売され、それぞれ何をマキシマムにとらえるかで方向性が大きく異なります。ですが、今作のMAXはまさに原点ともいえる直進性MAX=ヘッドブレが少ないモデルと言い表せられると思います」
―他の兄弟モデルと比べると?
「安定感だけでなく操作性の高さも備わったスタンダードモデル『スリクソン ZXi ドライバー』は、全体のバランスをとった完成度が非常に高い。強弾道に長けた性能はロースピンモデル『スリクソン ZXi LS ドライバー』に振り分けられるでしょう。『MAX』はやはり曲げたくない、多少ミスヒットしてもキャリーをしっかり出していきたいという声に応えてくれるモデル。あえてドローやフェードといった球筋を操作しない、操作する必要のないドライバーと言い換えられると思います」
―歴代モデルと何が違う?
「スリクソンと高慣性モーメントは、今まであまり合致してこなかったと思うのですが、グローバルブランドとして世界中のゴルファーが求める飛んで曲がらないヘッドを、しっかり打ち出してきた印象を受けます。そのような点で考えると、一番に思い浮かぶのはピン『G430 MAX ドライバー』。コンセプトも構造も異なりますが、類似する性能を十分に感じます。外観やフィーリングはスリクソンのまま、打った弾道はピンの直進性や寛容性を連想できる。“ブレずに飛ばす”ピンのフレーズが想像できるフィーリングを味わいました」
―同社「ゼクシオ」のアスリート向けモデル「ゼクシオ エックス ドライバー」と重なる部分は多い?
「ターゲットは近いかもしれませんが、クラブバランスには多少違いは出ていると思います。いくら今作の純正シャフト『Diamana ZXi50』のしなり量が大きいといっても、『ゼクシオ 13』や『エックス』でフレックス(硬さ)Sの方ならSRへ、SRの方はRへと、今作に相当させるには一段落とす必要があります。ボールのつかまり具合も微小に異なるため、『エックス』だと少しつかまりすぎてしまう方でも、今作に替えることで直進的に狙って真っすぐ飛ばせる可能性は高まると思います」
―どのような人向き?
「今までの同シリーズの印象をつかまり具合が弱く、芯が狭く、ハードに感じていた方が、安心して手に取れるモデル。ツアーモデルの敷居を一段下げて、スリクソンドライバーの性能を堪能したい人向けといえるでしょう。アベレージブランド『ゼクシオ』から、アスリートブランド『スリクソン』にスイッチしたい人に対し、シームレス(境界なし)な状況をつくるモデル。類似モデルは『G430 MAX』ですが、対象ターゲットは『エックス』に寄ったことは事実です」
さすがの寛容性MAX 5点満点を含むハイスコア【総合評価4.5点】
【飛距離】4.5
【打 感】4.5
【寛容性】5.0
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5
・ロフト角:10.5度
・使用シャフト:Diamana ZXi50(硬さS)
・使用ボール:リトルグリーンヴァレー船橋専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン株式会社、リトルグリーンヴァレー船橋
筒 康博(つつ・やすひろ) プロフィール
スイングとギアの両面から計測&解析を生かし、プロアマ問わず8万人以上のゴルファーにアドバイス。「インドアゴルフレンジ Kz 亀戸店」のヘッドティーチャーを務める傍ら、様々なメディアにも出演中。大人のゴルフ選びフィッティングWEBマガジン「FITTING」編集長として自ら取材も行う。
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