今期女子ツアー人気No.2のシャフト『ディアマナBF』

注目シャフト2本目は三菱レイヨンの『ディアマナBF』だ。飛距離と方向性の共存という理想的な性能を高いレベルで実現していると話題を集めているシャフトで、いち早く投入したのが成田美寿々だ。ディアマナのBシリーズは、初代モデルからツアープロの絶大なる信頼を得てきたモデルだが、一般アマチュアにとってはいささかハードなイメージもある。そのシャフトを彼女が手にした理由とは。

「インパクトで適度なしなり感があって、ボールを押せる感覚があるんです。飛距離はもちろん出ていますが、方向性が良くなったのも気に入っている理由です」。

シャフトはもちろんクラブ契約を結んでいない成田美寿々のお眼鏡にかなったシャフトだけに、間違いなく結果を出してくれる逸品と言っていいだろう。

女子プロ界でもクラブへのこだわりが強い選手として有名なのが前田陽子。彼女もいくつかのシャフトを試した結果、『ディアマナBF』に戻したとのこと。

「私が大事にしているのがインパクトでのスクエア感。自分が思うようにスイングした時に、いかにスクエアにヘッドが戻るかを重視しています。自分にあったタイミングで振れることが、そのまま結果に繋がると思います」。

今季は思うようなゴルフができなかったが、来季は『ディアマナBF』を武器に、完全復調を目指すと誓っていた。

注目の2本はそれぞれに特徴があるシャフトだが、共通項として言えるのは効率の高さとミスヒットへの強さだ。試合ではプレッシャーの中でも最高の結果を求めなければならない。そのためには一発の飛距離よりも平均的な飛距離が重要になる。その上で飛距離を伸ばしてくれるのが人気を高めた要因と言える。彼女たちが自分のスイングをすることさえできれば、確実に結果を出してくれる。これらのシャフトはアマチュアにとっても必ず予想以上の結果をもたらしてくれる予感がする。