第1話 バックスイングのスイングプレーンが安定しない!?
2010/6/4公開
正しい腕のねじれを理解しよう!
バックスイング時のクラブの軌道とプレーンが安定しない原因は、腕のねじれに問題があるケースが多いものです。
腕のねじれ量が多い場合や、ねじれのタイミングが早い場合は、クラブがフラットにインサイド方向へ動きます(写真左)。反対に腕のねじれ方向が逆の場合や、ねじれのタイミングが遅い場合は、クラブがアップライトにアウトサイド方向へ動きます(写真右)。
正しい腕の動きを説明しましょう。バックスイングの始動時は、腕のねじれは起こりません。ちょうどパターのバックストロークのように肩の回転で腕とクラブは動き始めます。そして、両手が右腿の前を過ぎた辺り(腕が8時方向を指す位置)から腕のねじれが始まります。
腕のねじれはリストコックを伴います。つまり、縦方向へクラブを動かす為に必要な腕のねじれが正しいのです。腕のねじれが、正しいタイミング且つ適正方向へ行なわれれば、体・腕・クラブの3つが同調し、結果的にクラブが理想的なスイングプレーンを通過するのです。
堀尾研仁 ツアープロコーチ PROFILE
1971年4月16日生まれ。デビッド・レッドベターに師事し、2002年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。翌2003年に田島創志プロ、2004年に高橋竜彦プロのコーチに就き、2選手の初優勝に貢献。2005年には谷口徹プロの帯同コーチとしてメジャートーナメントにも同行。現在は多数のツアープロのコーチを行う傍らアマチュアへのレッスンも精力的に行っている。