第3話 ダウンスイングで膝が流れる
2010/6/18公開
ダウンスイングで膝が流れる理由
ダウンスイングで膝が流れてしまう人は、体重移動に問題があります。大きな体重移動が大きな飛距離を生むと考えて、過度に体重移動を行なっていませんか?確かに体重移動は、スイングスピードと密接に関係しています。しかし、過度な体重移動はヘッドスピードを加速できないだけでなく、スイング全体のバランスも崩してしまいます。
下半身はスイングの土台の役目をするものです。この土台が動き過ぎてしまっては、安定した軸回転が不可能となります。軸が不安定になれば、スイング軌道やフェースの向きにも悪影響を及ぼします。
膝が流れることにより、軸が後足方向へ傾くと極端なインサイドアウト軌道が作られます。これでは大きなフックボールや、右方向へのプッシュボールが出てしまいます。または、膝だけでなく上半身も目標方向へ流れてしまうと、極端にダウンブローで打つことになり、
弾道が低くなってしまいます。この様な状態から高弾道を求めると、手首のリリースが早くなり、ダフりやトップといった不安定なショットが生まれます。
では膝が流れないようにするためにはどうすればよいのか?
堀尾研仁 ツアープロコーチ PROFILE
1971年4月16日生まれ。デビッド・レッドベターに師事し、2002年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。翌2003年に田島創志プロ、2004年に高橋竜彦プロのコーチに就き、2選手の初優勝に貢献。2005年には谷口徹プロの帯同コーチとしてメジャートーナメントにも同行。現在は多数のツアープロのコーチを行う傍らアマチュアへのレッスンも精力的に行っている。