第4話 ダウンスイングでクラブが振り遅れる
2010/6/25公開
クラブが振り遅れる理由
飛距離アップのために「ダウンスイングで溜めを作れ!」というアドバイスを実践していませんか?これは間違ったアドバイスではありませんが、正しく理解をしないとクラブが振り遅れることになってしまいます。
まず“溜め”とは、体幹と腕のねじれによって生まれる、体とクラブの時間差のことです。溜めが無ければクラブの運動量が少なくなるので、ヘッドスピードを加速させることはできません。しかし、この溜めを作るだけではダメです。ヘッドスピードを加速させる為には、バックスイングで作った溜めを上手く“開放”することなのです。
あなたはバックスイングで作った腕のねじれを、インパクトまで維持させようとしていませんか?
クラブが振り遅れる原因は、溜めをインパクトまで維持しようとすることなのです。これではクラブヘッドが加速しないだけでなく、スイング軌道が極端なインサイドアウトになり、フェースも開いた状態となります。その結果、プッシュやプッシュスライスなどのミスショットが発生してしまいます。
ではうまく溜めを開放するためのポイントはどこにあるのか。
堀尾研仁 ツアープロコーチ PROFILE
1971年4月16日生まれ。デビッド・レッドベターに師事し、2002年よりツアープロの帯同コーチとして活動開始。翌2003年に田島創志プロ、2004年に高橋竜彦プロのコーチに就き、2選手の初優勝に貢献。2005年には谷口徹プロの帯同コーチとしてメジャートーナメントにも同行。現在は多数のツアープロのコーチを行う傍らアマチュアへのレッスンも精力的に行っている。