ゴルフ場の池ってどれくらい深いの? 西郷真央Vダイブでふと思った疑問

ゴルフ場の池ってどれくらい深いの? 西郷真央Vダイブでふと思った疑問
マネジャーらとビクトリーダイブした西郷真央(Alex Slitz/Getty Images)

「シェブロン選手権」を制した西郷真央が、優勝者の“恒例行事”18番グリーン脇の池にダイブした。飛び込んだ直後「溺れるぅ…」と苦しそうな声を漏らし、直後のインタビューで「においは結構…」とこぼす場面も。そこで気になるのは、そもそもゴルフ場の池はどれほど深く、どれほどにおうのか!? ゴルフ場のボール回収事業を手がける株式会社K-SHOT(本社:三重県伊勢市)代表・北出繁久(きたで・しげひさ)氏に話を聞いた。

「よくあの池にダイブしましたよね」

「彼女もよくあの池にダイブしましたよね。(私が近くにいたら)絶対に止めています」。西郷のダイブシーンをテレビで見たという北出氏。えっ、それほど危険なもの? 「彼女の後に着水した男性キャディの頭がすっぽり埋まっている様子を見ると、池の淵でも水深2m以上はあったでしょう。泳ぎが得意でない人はもう2、3歩深い方へ行けば確実に溺れていたと思います」。確かに、よく考えると恐ろしい。泳ぎが得意でないと明かしていた西郷は、意外にも死と隣り合わせだったということか…。

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ゴルフ場の池ってどれくらい深いの? 西郷真央Vダイブでふと思った疑問
確かに男性キャディの頭もすっぽり(Sarah Stier/Getty Images)

ではほかのゴルフ場、特に国内コースでも状況は同じなのか? そもそもの池の深さについて「各ゴルフ場、各ホールでまちまちです。深い所もあれば浅い所もあります」と説明してくれた。「だいたい水深は平均で4~5mほどで、深い所は10mを超えるところもあります。基本的に人工池ですので、周辺から徐々に深くなっていく作りだけではなく、西郷プロが飛び込んだ池のように淵からドーンと深くなっているケースもあります」

人工池の落とし穴! 危険なのは「防水シート」

では、池の深さを事前に見極めるコツはあるのか? 「特にコツというコツではないですが、水面をのぞいた時にボールが見えなければ、まず深いと思っていいでしょう」

ゴルフ場の池ってどれくらい深いの? 西郷真央Vダイブでふと思った疑問
池ポチャしたボールを回収する北出氏(本人提供)

「ゴルフ場の池は、基本的に人工的に造られたものなので、地下に流れないためにシートが張ってあります。このシートの表面はツルツルで、足を踏み入れると滑ってしまったり、穴が開いていたりすると引っかけてしまう。池の最深部に接着していたシートは、天然発生したメタンガスの影響で外れることもしばしば。浮き上がってしまって、事故につながるケースが多いのです」

「ヘドロが腰くらい」は日常茶飯事

次に、気になるニオイについて。西郷が飛び込んだカールトンウッズの池の水質は、見ているだけではそこまで汚れているふうでもなかったが…。

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「ゴルフ場の池は、鯉が泳いでいるような豪華な“見せる池”以外は、ほぼ濁っています。ボール回収をしている際も、ヘドロが腰くらいまで達していることは日常茶飯事。新品のロストボールは、水に浮くのでヘドロの上にたまっていることが多い。古いボールは沈んでしまい、ヘドロの下に潜ってしまうと取るのは大変です。この時期はまだニオイの度合いは弱いほうですが、夏場になると悪臭が増幅するため、入水するだけでも厳しいのが現実です」

ゴルフ場の池ってどれくらい深いの? 西郷真央Vダイブでふと思った疑問
潜水士の資格を取得しているゴルフボールダイバー(本人提供)

深さもニオイも、どちらの面でもかなり状況は過酷であることが分かった。ゴルフ場の池は思いのほか危険性が高い。いくらコンペで優勝したとしても、Vダイブするのは絶対にやめよう。(編集部・内田佳)

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