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新製品レポート

キャロウェイの新作“SMOKE”を打ってみた「パラダイム Ai スモーク MAX ドライバー」 最速試打レポート

年明け早々の5日、キャロウェイの最新作「パラダイム Ai スモーク」シリーズが発表された。前作「パラダイム」の名前を残しつつ、過去モデルの開発にも使われていたAIの存在をより感じる名称となっている。ドライバーはスタンダードモデルの「MAX」、ドローバイアス設計の「MAX D」、軽量設計の「MAX FAST」、小ぶりで操作性に優れた「トリプルダイヤモンド」の4機種展開。

まずはスタンダードモデルの「パラダイム Ai スモーク MAX ドライバー」について、ギア知識豊富なミタさんがどこよりも早く性能を解説。そして、パワーヒッターのヨシダくん(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打して新製品を評価する。

クラブの特徴は? リアルなスイングデータをAIでインプット

【ミタさん】
今回は、発表されたばかりの「パラダイム Ai スモーク MAX ドライバー」です。前作「パラダイム ドライバー」の後継モデルとして登場しました。「スモーク」は日本だと“煙”や“たばこ”という意味が一般的ですが、アメリカなどではスラングとして使われ、マン振りした時や遠くに飛ばした時など速さを連想する意味で話されています。

【ヨシダくん】
ついに新作が登場しましたね。試打するのが楽しみでした。それにしても前作とは全く違う見た目ですね。なんだか煙のような、大理石のようなデザインで今までにない雰囲気を感じます。

【ミタさん】
前作同様、ヘッド中央部分はぐるっと360度カーボン素材です。ソールはフォージドカーボンにスモークをイメージした白い塗料を混ぜ、マット加工したデザインとなっています。クラウンは引き続きトライアクシャルカーボン製です。ソールには2種類のウエートが搭載され、ヘッド前方に2gのウエートがつきました。ヘッド後方の移動式ウエートは前作と配置が変わり、0.5g重くなっています。

【シオさん】
性能面ではどのような点が進化したのでしょうか?

【ミタさん】
今作では、新たなテクノロジーとして「Ai スマートフェース」を取り入れています。これまでも同社は、AIを用いて「フラッシュフェース」を開発し、AI設計を取り入れたクラブとして話題になっていました。新しいフェースは、コンピューターによる解析結果だけでなく、様々なレベルのゴルファー25万人分のスイングデータをAIにインプットしたそうです。

【ヨシダくん】
リアルスイングデータをAIにインプットすることで、どのような恩恵が受けられるのですか?

【ミタさん】
モデルごとに異なるデータを登録し、各モデルを使うユーザーにとって最適な設計を実現しています。そのため、モデルによってフェース裏側の形状や重さが異なり、想定ユーザーの打点傾向に合わせて最適な弾道になるようAIが設計しているそうです。具体的には、フェース全体をたわませて反発を高めることで高初速エリアが広がり、ヒールやトウに当たったミスヒットでも飛距離が落ちにくく、曲がりにくい構造になっています。

【シオさん】
ミスヒットに強そうなフェース設計ですね。ちなみにここ数年のキャロウェイのドライバーといえば、ヘッド内部にあるクラウンとソールを支える柱の印象が強いのですが、今作でも継承されていますか?

【ミタさん】
シオさん、良いところに気がつきましたね。今作では、2017年の「GBB エピック」シリーズから続いていた、インパクト時のヘッドに生じるたわみを軽減してフェースの反発力を高める「ジェイルブレイクテクノロジー」は外れました。そこで生み出された余剰重量をウエートや新フェース構造などに再分配することで、柱に頼らずとも飛距離アップが望めるヘッドになっているそうです。

【ヨシダくん】
ジェイルブレイクなしで、それ以上のパフォーマンスが出るなんて想像できません…。新しいフェースでどのように弾道が変わるのか、試打して検証してみましょう。

試打した印象は? 「打感がまるで変わった」

【ミタさん】
早速試打してみた印象はどうですか?

【シオさん】
前作よりも明らかに球が上がりやすい! 私は弾道が低くてスピン量が少ないタイプなので、「パラダイム ドライバー」では球を上げるのに苦労しましたが、今作はラクに高弾道が打てます。打感は硬すぎる感触はなく、程よい弾き感です。球離れは速く感じるのに、同時にやわらかさも感じられて、フェースにボールが乗った感覚もちゃんとあります。

【ヨシダくん】
打感が前作と全く違いますね。ボールの重さを感じる重厚感のある打感で、分厚い手応えがあります。実際にめちゃくちゃ飛んでいて、純正シャフトでボールスピードが71m/sも出て、飛距離が300yd超えるなんてびっくり! 何球か打ってみても弾道がそろっていて、気になるようなミスも出ない。 AI設計の新フェースはジェイルブレイク以上のポテンシャルを感じますね。

【シオさん】
たしかに私も前作と比べて初速が出ていました。「ジェイルブレイクがなくなって飛ばなくなるのでは?」と心配していましたが、新しいフェースはしっかりとした反発性能と初速性能を備えているようですね。打点が左右にズレても、スピン量は安定していました。

【ミタさん】
AI設計のフェース全体が打ち出し角とスピン量を補正することにより、左右のバラつきを軽減し、振っても曲がらないクラブに仕上がっています。構えた時の見た目はどうですか?

【シオさん】
構えてみると、前作よりもシャローに見えます。特にヘッドの後方部が薄くなっているように感じました。それと、少し“逃げ顔”にも見えました。私は普段からフックフェースのドライバーを使用しているので、少しつかまえにくそうに見えます。打ち出しも右方向が多かった気がします。

【ヨシダくん】
シオさんが言うように、僕もややオープンフェースに感じますね。ただ、僕はずっと逃げ顔のドライバーを使ってきたので、好みの顔です

【シオさん】
あと、クラブを握った瞬間にグリップがちょっと細いなと感じました。グリップが変わりましたね? バックラインがはっきりと感じられるグリップで、スクエアに握りやすい。

【ミタさん】
シオさんよく気づきましたね。前作はゴルフプライド製のグリップでしたが、今作ではラムキン製のグリップが採用されています。これまでよりも少し細く感じることで、バックラインがより強調され、オープンフェースがより気になるのかもしれません。ただ、ヘッド後方にある移動式ウエートのポジションを変更することで、右に出るのも改善する可能性があります。先ほどは真ん中のポジションで打ってもらったので、今度は「DRAW」にしてみてください。

【シオさん】
明らかにクラブの動き方が違います。ウエート位置を「DRAW」側に動かすと、ストレート弾道になりました。打ち出しの方向も変わって、打感もより良く感じます。先ほどはフェースが開きながらインパクトを迎えるような感覚がありましたが、ウエートを変えた後はインパクト付近でフェースがスクエアに戻りやすくなりました

【ミタさん】
試打データを見ると、打ち出し角が17.8度でトータル250ydも飛んでいますよ。高さも出ていて、とても良い弾道です。今回は中調子の標準シャフト「TENSEI 50 for Callaway」のフレックスSを試打してもらいましたが、いかがでしたか?

【ヨシダくん】
しっかりたたける安定感があります。切り返しで手元側が少ししなり、インパクトで中間から先端が少ししなり戻る感じがしました。ヘッドスピード45m/sまでの人なら、純正シャフトのフレックスSで問題なく振っていけると思います。

まとめ

【ミタさん】
前作のスタンダードモデルである「パラダイム ドライバー」は低スピンで球が上がりにくく、アマチュアには難しいという声も聞かれました。しかし今回の「パラダイム Ai スモーク MAX ドライバー」は、新たなフェースを搭載したことでとがった性能が緩和され、前作よりも幅広いユーザーが扱えるモデルです。

試打データを見てみると、HS50m/sのヨシダくんだけでなく、HS40m/sのシオさんもウエートを変更することでボール初速、スピン量、打ち出し角の三要素が理想的な数字になっていました。総じて前作「パラダイム」よりも球が上がりやすく、高初速で飛ばせるドライバーに進化しています。左右のミスが出る場合は、球筋を見ながらウエートを動かしてみると良いでしょう。

【ヨシダくん】
スタンダードモデルでこの飛距離性能は魅力的です。ヘッドのポテンシャルが高いので、ロフト角やライ角、ウエートポジションを調整して自分に合ったセッティングを探してみてください。

【動画】「パラダイム Ai スモーク」シリーズドライバー4機種を試打検証

■ 試打したクラブのスペック

キャロウェイ パラダイム Ai スモーク MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:TENSEI 50 for Callaway ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

シオさん:ピン G430 SFT ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Regio Fomula MB+ 55 ●硬さ:S

ヨシダくん:ヤマハ RMX VD/X ドライバー
●ロフト角:9.5度 ●シャフト:VENTUS TR RED 6 ●硬さ:X

キャロウェイ
発売日:2024/02/02 参考価格: 96,800円

関連リンク

ミタさん プロフィール

1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。

ヨシダくん プロフィール

1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。

シオさん プロフィール

1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。

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