4代目にしてなお「打感・顔・抜け」が進化 特に“P”がハンパない ブリヂストン B-FORGED「100CB/200CB+」アイアン
2年に1度モデルチェンジを行うブリヂストンのフォージドアイアンシリーズ。これまでの3代は「241CB/242CB+」「221CB/222CB+」「201CB/202CB+」と発売年を冠したモデル名だったが、今回はB-FORGEDシリーズとして「100CB/200CB+」へとネーミングを刷新した。ツアープロから高い支持を集める人気シリーズだけに、その進化の中身にも注目が集まる。ギア知識が豊富なミタさんがヘッドの特徴を解説。飛距離性能、打感、構えやすさを、アスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、分析した。
「100CB」はボディを20%厚く、「200CB+」はポケットを20%大きく
【ミタさん】
今回紹介するのはブリヂストンの新アイアン、B-FORGED「100CB/200CB+」です。
【シオさん】
モデル名が変わりましたね。2020年に「20」シリーズが出てから、2022年に「22」、2024年に「24」と続いていたのに…。
【ミタさん】
今年は「26」じゃなくて、「100」と「200」です。
【コウタロウ】
名前だけじゃなくて、バックフェースの印象も違う。かなり分厚くなりましたね。
【ミタさん】
「100CB」は打点部分を約20%厚くしたことで、さらに打感を柔らかくしています。
【シオさん】
「200CB+」は何が変わりましたか?
【ミタさん】
前作同様、ヘッド内部にインナーポケットがあるのですが、ポケットの開口部を20%以上拡大したことで寛容性が高くなっています。
【コウタロウ】
前作のアイアンはとにかく抜けが良かった印象があったのですが、ソールは変わりましたか?
【ミタさん】
基本コンセプトは変わっていません。「100CB」が3面のカットソールで、「200CB+」がラウンドソールです。ただし、どちらもトウ・ヒール方向にさらに削りを入れたことで抜けが良くなり、傾斜への対応力も上がっています。
【シオさん】
私は「221CB」を使っていましたが、構えたときの顔はそんなに変わっていません。
【ミタさん】
全体の形状は大きく変えていません。ただ、スコアラインを少し下げたことで、フェース下部でヒットした際もスピン量が安定しやすくなっています。
打感の柔らかさは想像以上!タテの打点ズレに強い
【シオさん】
たしかに打感は柔らかい。バックフェースの厚みが効いていて、ボールのつぶれた感覚がしっかり残ります。
【コウタロウ】
特に「100CB」は柔らかいですね。私が今使っている一枚モノの軟鉄鍛造アイアンより、はるかにマイルドです。この柔らかさでもしっかり距離が出る。「200CB+」も十分に柔らかいけど、「100CB」と比較すると柔らかさの中にも芯を感じられる。
【ミタさん】
弾道はどうでしたか?
【シオさん】
特に「200CB+」はタテの打点ズレに強い。少し下側で打ってもほとんど飛距離が変わらず、スピン量も安定していました。「100CB」も予想していたよりハードなアイアンではなく、バックスピンがしっかり入ることで弾道が安定しました。
【コウタロウ】
スピンが効くのは「100CB」ですが、飛距離は「200CB+」の方が5ヤードくらい飛びます。ただし、弾道の質は似ているのでコンボセットにしやすい。それとPWはフィーリングも良く、すごく打ちやすかったです。
【ミタさん】
今作のPWにはフェースの通常仕上げ以外に、ウェッジ領域のミーリングを搭載しています。スピン性能が上がることで、よりイメージ通りの弾道が打ちやすくなったと思います。
【シオさん】
たしかにPWは良かった。フェースにボールが食いついてくれるので、AWとかSWに乗り感が近い。スピンも入るし、距離感も合わせやすかったです。
【コウタロウ】
9番とPWはオフセットが抑えられていて構えやすくなったし、据わりも絶妙。これはプロからのフィードバックを反映していると思います。アイアンセットならではのボテっとした感じもなく、操作がしやすい。特にPWは単品売りツアーウェッジの感覚に近くなりましたね。お店に並んでいたら是非構えてみてほしい。
【シオさん】
セットで打つと、DUAL FLOWのシャフトの良さも感じました。5番や6番を打つと先端側のスピード感があって、PWになるにつれシャフトの挙動が大人しくなり、安定感が増します。
【ミタさん】
「100CB」と「200CB+」はそれぞれどんな人に向いていますか?
【コウタロウ】
「100CB」は6番、7番アイアンで常にグリーンに止める球を打ちたい人。ドロー、フェードと弾道を打ち分けるイメージがある人ほど、それに応えてくれるアイアンです。
【シオさん】
「200CB+」はオートマチックに高弾道ボールが打てて、それにプラスして操作性がある。バリバリのアスリートゴルファーじゃなくても十分に使えるアイアンです。
【ミタさん】
今までのブリヂストンのフォージドアイアンを継承しながら、打感、顔、抜け感をさらに進化させたのが「100CB/200CB+」です。特にバックフェースを厚くしたことによる打感の柔らかさは1球打ったらわかるレベルです。この2モデルはロフト設定も近くて、顔のつながりも良いのでコンボセットを組みやすい。9番アイアン、PWではヒールを少し低くして、オフセットを抑えています。ブリヂストンらしい細部にまでこだわったアイアンです。
【コウタロウ】
やっぱり日本メーカーのアイアンは良いなと、再確認させてくれました。
まとめ(100CB)
まとめ(200CB+)
試打したクラブのスペック
ブリヂストン B-FORGED 100CBアイアン
●ロフト角(7I):32度 ●シャフト:N.S.PRO モーダス3 ツアー105 DUAL FLOW ●硬さ:S
ブリヂストン B-FORGED 200CB+アイアン
●ロフト角(7I):31度 ●シャフト:N.S.PRO モーダス3 ツアー105 DUAL FLOW ●硬さ:S
ミタさん プロフィール
1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。
コウタロウ プロフィール
1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。
シオさん プロフィール
1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。