シャフトの実験隊 第1話『純正 VS カスタム』

『純正 VS カスタム』実験を終えての座談会

【GDO】今回は50グラム台の純正シャフトとカスタムシャフトをすべて試打していただきました。いかがでした？
【田島】まず、純正シャフトとカスタムシャフトの硬さの違いをはっきり感じましたね。同じSというフレックス表示でも、純正シャフトはずいぶん軟らかかった。
【中谷】純正とカスタムシャフトの硬さを比べると1フレックス以上違いましたね。
【田島】今回は3種類の純正シャフトを打ちましたが、良くも悪くもどれも無難な感じがしました。3つとも似ているような……。
【中谷】万人向けに作ってあるからなのか、確かにそれほど大きな違いはなかったですね。マイナーチェンジしてあるな、という程度に感じました。
【田島】純正のなかでどれかひとつを選ぶとするなら、僕は「SPEED AMORPHOUS」です。全体的にしなる感じが気に入りました。
【中谷】僕は「SPEED AXIS HT」が良かった。手元が硬くて先が走るタイプだからか、意外としっかりしていて振っていけたので。
【GDO】カスタムシャフトの2モデルはどうでした？
【中谷】純正シャフトを試打した後に振ると、SでもXに感じました（笑）。ランバックス5F09よりは、バサラのホークのほうが振りやすかったですね。
【田島】僕も同じです。でも、2モデルとも軽いのに硬いというのがツライ。どうしてもヘッドが効いてない感じがして振りづらいんです。
【中谷】こういう軽くて硬いシャフトは、長尺で使用するといいんだと思いますよ。長くなると、しなり感も増してマイルドになるだろうし。
【田島】確かに。純正シャフトの長尺だと軟らかすぎてダレそうですが、軽めのカスタムシャフトを長尺にするとちょうど良さそうですね。飛ばせそうだし。
【GDO】今回のシャフトで、スイングタイプ別におすすめするとしたら？
【中谷】切り返しのタイミングの早い人は、「SPEED AXIS HT」。ゆっくりシャフトの挙動を使って振れる人なら「SPEED AXIS MT」。万人受けするのが「SPEED AMORPHOUS」かな。
【田島】あと、ヘッドスピード45m/s以上の人は純正のSだと物足りないでしょうね。ただし、純正のSを使っていて硬さの合っていた人が、カスタムシャフトでもSを使うのはおすすめできません。1フレックス以上硬さが違うので、Xぐらいの硬さに感じると思いますよ。
【GDO】今回はどうもありがとうございました。次回は60グラム台のシャフトを打ち比べて『最新カスタムシャフトの進化度』を検証していただきます。