タイトリスト「GTS2」 今度の『2』はやさしさUP!さらに強弾道で飛ばせる/西川みさと #深夜試打
飛距離性能とやさしさを両立したタイトリスト「GTS」シリーズのスタンダードモデル「GTS2 ドライバー」。新設計の「スプリット・マス・フレーム」により、高慣性モーメントによる安定性と高いボールスピードを実現し、スイートスポットを最適化する「スピード・シンク・フェース」や、ヘッドスピード(以下HS)向上を狙った空力性能も進化したという。そんな同社自信作を、HS40m/s未満の女子プロ・西川みさとが試打評価した。
「やさしく上がって、吹けずに前へ。強い球で飛ばせる安定系」
「強い球筋で飛ばせる安定系1W」タイトリスト GTS2 ドライバーを西川みさとが本気で試し打ち #深夜試打
―率直な印象は?
「やさしそうなヘッドだな、というのが第一印象でした。前作の『GT2 ドライバー』もやさしいイメージがありましたが、今作にもその雰囲気がしっかり受け継がれています。構えたときにボールを拾ってくれそうな安心感があり、自然とボールが上がりそうに見える。同社というと、やや玄人好みの難しいイメージを抱く人もいますが、今シリーズの『2』は打つ前のプレッシャーをとにかく最小限に抑えてくれます。ヘッドの据わりも自然で違和感なく、構えた瞬間からやさしく打てそうな印象を与える顔立ちに見えました」
―打ってみた印象は?
「見た目のやさしさが、そのまま性能にも反映されていると感じます。スピン量も適度に入るので(平均2324rpm)弾道はしっかり上がり、キャリーを稼ぎやすいタイプ(平均180.7yd)。ただ、やさしいからといって吹け上がるような弱々しい弾道ではなく、むしろ球筋は力強く、前へ前へと進んでくれる。多少打点がズレたり、当たりが薄くなったりしても、大きく飛距離をロスする感じは少ないです。全項目のバランスがよく、キャリーだけでなくランも期待できるクラブ。平均値が高水準で安定する“安定感”が際立つモデルです」
―打感・打音は?
「打感はやや硬めですね。フェースにボールが乗るようなやわらかさというよりは、弾き感が明確にあり、しっかりとした手ごたえを感じられるタイプ。同社らしい引き締まった打感で、決してソフトな印象はありません。新素材や新構造を採用しているとのことですが、その部分がフェースの弾きやボール初速の出方に、しっかり色濃く出ている印象は受けます。打音も金属的で力強く、インパクトでボールをしっかり押し出してくれるイメージが湧きました」
―前作「GT2」を継承しているとのことですが、あえて違いは?
「大きく性格が変わったというよりは、基本的なやさしさはそのままに、少し弾道が強くなった印象です。前作はもう少し『パコーン』といった軽めな感触で、ボールも上に上がる感じがありましたが、今作は少し球筋が重くなり、前に行く感じがアップしています。スピン量もやや抑えられているように感じ、強弾道寄りになったといえるかもしれません。単にやさしいだけではなく、ある程度HSがある人が打っても、頼りなさを感じにくいクラブだと思いました」
―兄弟モデル「GTS3 ドライバー」と比べると?
「もちろんですが、『GTS3』のほうが少しハードに感じます。構えたときの顔も『3』はやや縦長に見え、ディープフェースな見た目の印象からも、大きく性格は違うと認識できます。実際の弾道でも『3』はスピン量が少なく、高さも抑えられている感じはありました。安定感や上がりやすさを求める人は『2』、操作性や低スピンを重視する人は『3』と、明確にターゲットを分けられる関係性になっている気がします」
―どんなゴルファーに合いますか?
「最初にイメージしていたよりも、幅広い層のゴルファーが対象だと感じます。男性ゴルファーはもちろん、ある程度スイングが固まっている女性ゴルファーでも十分使えます。ただ、他社の“MAX系”と呼ばれる慣性モーメントの大きなモデルのように、極端につかまりが良かったり、とにかく高い弾道が得やすいタイプではありません。そこまで非力なゴルファー向けというよりも、ある程度自分で振れる人が“安定感”と強弾道を求めて使うクラブ。極端なスライサーには少しつかまり具合は足りないかもしれませんが、ニュートラルな特性を求めている人には、幅広くリーチできる性能に仕上がっています。シャフト選びまで含めれば、かなり多くのゴルファーに対応したドライバーではないでしょうか」
安定感と強弾道を求める人向け“やさしいタイト”【総合評価4.4】
【試打結果(平均)】
総距離:212.8yd
キャリー:180.7yd
HS:36.3m/s
初速:54.4m/s
スピン量:2324rpm
打ち出し角:13.0度
【飛距離】4.5
【打感】4.5
【寛容性】4.0
【操作性】4.5
【構えやすさ】4.5
・ロフト角:10度
・使用シャフト:Tensei 1K Red RIP 55(硬さS)
・使用ボール:横須賀グリーンゴルフ専用レンジボール
取材協力/トラックマンジャパン、横須賀グリーンゴルフ