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ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 705 Type455

打ってみると?

試打クラブは9.5度。シャフトは純正の「B11-01w」のS。リアルロフトは10.5度でフェース向きは+0.5度。アドレスすると、ほんの少しフェースが左を向いた感じになっているが、ライ角度がアップライトではないので(58.75度)、つかまり過ぎるイメージにはなっていない。

硬さの目安となる振動数は257cpm。トルクが3.4と少ないこともあって、ワッグルしてもしなりは控えめ。クラブ重量は311.4gでバランスがD2。長さ実測で45.25インチ。

アイアンでウォームアップ後、ヘッドスピード45m/sぐらいで打ってみると・・・「スパーン」というやや低めの音とともにボールがゆっくり飛び出す。体感的には初速が出ていない感じだが、実際はボールの弾きっぷりがいい。そして、低スピン弾道。落ち際まで球の勢いが衰えない。かなり低重心設計なんだろう。フェース中央付近でとらえても、スピンが2400~2600回転。フェースの少し上側で打つと2000~2200回転。ハードヒッターが叩いても吹き上がりづらく、加えて、叩けば叩くほど打感が良くなってくる。スピンが少ないのでロフトの割にはボールが上がりづらく、中弾道で飛距離を稼ぎやすい。アスリート向けにしてはヘッドの軽さが少し気になるが、少し軽い分だけ振り抜きやすく感じる。

そして、試打して印象に残ったのがつかまり。見た目以上につかまりが非常にいい。ダウンからインパクトにかけてヘッドが返りやすく、ストレートボールを打つつもりで軽いドロー弾道。インサイドからあおり気味に打つと「つかまり過ぎる」怖さがある反面、大型ヘッドはつかまらないと悩むアスリートには、右にスッポ抜ける怖さがないドライバーだ。

純正の「B11-01w(S)」は、振動数よりもしっかり感があるシャフトで切り返しでシャフトのしなり量は少ない。先端から中間部分にかけて剛性が高く、それがシャープな挙動につながっている。トルクが少ないのでミスに対する許容度は大きくない。インサイドからあおる人には難しく感じるシャフトだが、ダウンスイングの軌道がしっかりしている上級者が使えば、インパクトで心地良い弾き感を味わえる。

ゆっくり振るよりも叩いた方が打感が良いこと、低スピン弾道でキャリーとランで飛ばせることを考えると、「705」は見た目通り、ヘッドスピードが45m/s以上のハードヒッターが飛距離アップを狙えるドライバーだ。

クラブを計測してみると?
ブリヂストン
アスリートが求めるフィーリング
発売日:2010/11/05 オープンプライス

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