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タイトリスト VG3C ドライバー

打ってみると?

試打クラブはロフト9.5度。シャフトは純正のS(タイトリスト VG60 三菱レイヨン製)。フェースアングルはオープン2度。アドレスするとフェースは目標よりもやや右を向く。リアルロフトは11.5度とやや多めの設定だ。

シャフトはアスリートゴルファーを意識しているようでハードな設定。ワッグルすると中間部分から手元側にかけてしなる。振動数は263cpm。クラブ重量は300.2gでバランスはD1。長さは実測で45インチ(メーカ値45.25インチ)。シャフト重量の割に総重量が軽いのは・・・ヘッドがやや軽めなんだろう。

アイアンでウォームアップした後、VG3Cに持ち替えて打ってみると・・・ボールを包み込むような心地良い打感とともに、中弾道で軽いドロー。「スパーン」という音とともにボールがゆっくり飛び出す。VG3同様、鍛造ヘッドにカップフェースという凝った構造も一役買っているとはいえ、打感、音のチューニングが素晴らしい。

ヘッドスピードを46m/sぐらいに上げて弾道計測してみた。打ち出し角は12~13度とやや低め。インパクトゾーンでヘッドがアッパーに動きづらい。フェース中央付近で打つとスピン量は2800~3000回転。スイートスポット位置がやや高い感じがする。わざと厚めに捕えると(フェース上側)、スピン量は2400回転前後になって、キャリーとランのバランスが良くなった。 オープンフェースで見た目は左に行かなさそうだが、打つと捕まりが非常にいい。スライサーがドローを打てるほどではないが、真っ直ぐ打てば軽いドロー弾道。インパクトゾーンでヘッドが返りやすく、見た目よりも捕まった球が打ちやすい。ちなみに、インからあおって打ったら、捕まり過ぎて引っかけが出てしまった。

純正S(タイトリストVG60)は粘り系で、切り返しで中間部分が大きめにしなり、ダウンではゆったりしなり戻る。先端側がしっかりしているので叩けるタイプだ。捕まりが良くて、操作性も良いVG3C。ただ真っ直ぐ打つのではなく、ドロー、フェードを打ち分けたくなる。そして飛距離だけでなく、感性に響くクラブを求める人にお勧めできるドライバーだ。

クラブを計測してみると?
タイトリスト
コンパクトヘッドで力強く飛ばす
発売日:2011/04 オープンプライス

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