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テーラーメイド R11 S ドライバー

打ってみると?

試打クラブはロフト9度。シャフトは純正のモトーレ60のS。ノーマルポジションに設定してアドレスしてみると・・・フェースが開いて見える。弾道調整機能が付いているが、ノーマルポジションではスクエアというよりはオープンフェース。シャフトはアスリート向けだけあってしっかり。ワッグルすると手元側がずいぶん硬い。中間部分が少しだけクッとしなる。

アイアンで入念にウオームアップしてからR11Sを手にして打ってみた。カキンと硬めの金属音とともに、ボールは中弾道で飛び出した。ストレート弾道を打つつもりで軽いフェード。フェース向きがオープンなことが影響しているのだろう。見た目通り、捕まりよりも左のミスが出づらい。

R11と印象が異なるのがヘッドの挙動。R11Sの方が重心距離が短いのだろう。ヘッドの操作性が高く、ドローを打とうとすればイメージ通りにヘッドがターンしてくれ、捕まったドローが打てた。モデルチェンジで、ヘッドの操作性は高まっている。見た目よりも、球筋が打ち分けやすいドライバーだ。

そして、相変わらず低重心で低スピン弾道が打ちやすい。ヘッドスピードを46m/sぐらいに上げても吹き上がる弾道にならない。放物線弾道でキャリーとランを稼げる。見た目は重心が深そうだが、実際はそれほど深くないのかも知れない。

純正シャフト(モトーレ60)のSは、切り返しで中間部分が少ししなり、ダウンからインパクトにかけてはゆっくりしなり戻る。全体的にはシャフトは硬めだが、叩いた時に左に行きづらいタイプだ。

弾道調整機能をフルに使うと、捕まりを大幅にアップさせることが可能だが、ヘッドの基本的な挙動は「やや左に行きづらい」。この特性を考えると、スライスに悩むゴルファーよりも、左のミスを嫌うフッカーと相性が良いドライバーである。オートマチックに低スピン弾道が打てるので、ハードヒッターやスピンが多くて吹き上がる人には、飛距離アップも狙えるドライバーだ。

クラブを計測してみると?
テーラーメイド
進化を遂げた3Dチューニングドライバー
発売日:2012/02/24 オープンプライス

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