テーラーメイド グローレ F ドライバー(2014年)
打ってみると?(弾道は)
試打クラブはロフト角10度。シャフトは純正装着されているGL3300(フジクラ製)のS。ワッグルすると手元側がしっかりしているのが手に伝わる。振動数は256cpm。シニアゴルファー向けの純正Sにしては硬めの仕上がりだ。長さは46インチで総重量が295.4g。バランスはD3(※60度法計測)。ニュートラルポジションの場合、10度表示でリアルロフト角は10.5度。フェース角は+1.75度。ワッグルするとヘッドの重さがバランスよりも少し軽く感じる。
まずはヘッドスピードを43m/sぐらいで打ってみると、「スパン」と落ち着いた金属音。ストレートを打つつもりでスイングしたら軽いドロー弾道。ややフックフェースなのも影響していると思うが、テーラーメイドのモデルの中では比較的捕まりがいい。重心距離はそれほど短くないが、バランスがいいのだろう。インパクトゾーンでイメージ通りにヘッドを返していける。弾道は中弾道でスピンは少なめ。スピンを減らして飛距離を稼げるタイプのドライバーだ。
印象に残ったのがスイートエリアの広さ。左右だけでなく上下にも広く、特にフェース下側で捕らえた時に飛距離の落ち込みが少ない。スピードポケットの効果で、フェース下側で打った時の飛距離性能がアップしている。打感もソフトで、芯を喰うと心地良い感触が手に伝わる。
ヘッドスピードを46m/sぐらいに上げて弾道計測してみると、ボール初速、スピン量は理想的な数値が出た。フェースやや上側で捕らえると打ち出し角は13度前後でスピン量は2300~2600回転。キャリーとランで飛距離を稼げた。シニアゴルファー向けのブランドであるが、叩けば叩くほど、ボール初速が上がり飛距離を稼げる。ヘッドスピードが速めのシニアと相性が良さそうだ。
純正シャフトとして採用されているGL3300は手元剛性が高く、しっかり叩けるタイプのシャフト。手元側のしなりを求める人にはタイミングの取りづらさもあるが、スイング中、シャフトの挙動は安定している。
グローレFは、メーカーの意図通り非力なシニアではなく、ある程度ヘッドスピードを出せるアスリート志向のシニアゴルファーと相性が良く、ヘッドスピードを43m/s以上の方が飛距離を稼ぎやすく感じた。45歳以上で、飛距離性能はもちろんのこと、顔の良さや打感の良さにこだわるゴルファーには、期待に大いに応えてくれるドライバーである。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー