シャフトの特性をズバリ

中間剛性を高くすることで、従来の安定感に“はじき”をプラスしたシャフト。飛距離アップに必要な、高い打ち出し角と低スピンを両立させている

フジクラのスピーダーシリーズと言えば、飛び系シャフトとして一世を風靡したシャフトであるが、昨年に続き新たなラインアップが加わった。

それが今回試打するスピーダー エボリューション。40g台から70g台までラインアップされているが、試打するのは主力モデルとなる60g台の661。硬さはSだ。

初代のスピーダーを継承したモトーレスピーダーはカラーリングが白ベースだが、スピーダー エボリューションは鮮やかブルーをベースに白で数字のロゴが派手に描かれている。

スペック計測してみると・・・661のSは振動数が260cpm。アフターマーケット用シャフトとしては平均的な硬さだ。中間剛性に影響を与えるセンターフレックス値は4.40。従来モデルのモトーレスピーダー661と同じく先中調子のシャフトであるが、661エボリューションの方が中間剛性を若干高く設定されている。

メーカー側の資料によると、ゴルフシャフトとしては世界初、“はやぶさ”などの人工衛星に採用されている50トンの高弾性3軸織物技術を採用。さらに、前作のモトーレスピーダーと比較してインパクト時のヘッドが平均5.7mm前進。ロフト角が平均0.39度上昇するとのこと。これまでの“高打ち出し→スピン増”という常識をくつがえし、“高打ち出し、低スピン”を実現しているシャフトだという。

圧倒的なハジキ感と安定感を両立させることで“飛ぶシャフト”の最高峰として位置づけられているスピーダー661エボリューション。飛距離重視のシャフトなので今回は46.5インチ（60度法測定）で試打クラブを組み上げた。