グラファイトデザイン ツアーAD MJ
シャフトの挙動
シャフト試打で使うヘッドはブリヂストンのJ715 B3 ドライバー。ロフト角は表示10.5度。長さはメーカー純正で45.75インチとなっている。(※60度法測定)
まずはフレックスSから試打を行った。ワッグルするとメーカーカタログ値では中調子なのに中間部分はあまりしならない。しなりを感じ取れるのは手元側と先端側である。
実際に打ってみてもフィーリングは変わらない。トップからダウンの切り返しでは手元側がクイッとしなり、ダウン後半からインパクトにかけてはシャフト全体がグイグイッと大きめにしなり戻る。同社のツアーAD MTに比べると、手元剛性は高まっているが、手元側に少ししなり感がある。
そして特徴的なのがしなり感。中間剛性は高めだが、ムチのような粘り感があって、シャフトの挙動が大きい。同社にはツアーAD EVというモデルがあるが、それと同様、シャフトが大きくしなる。ツアーAD EVは中間部分が軟らかく、ツアーAD MJは中間部分がやや硬め。その違いはあるが、シャフトが大きくしなる点では非常に似ている。そして切り返しはスピーディーでタイミングが取りやすい点も似ている。
シャフトの挙動的にはダブルキック系で、ダウンスイングからインパクトにかけてはシャフトが鋭くしなり戻る。弾道計測してみると高弾道が打ちやすく、ボール初速もそこそこ出ている。
60g台のSRも、基本的な挙動は同じ。こちらの方が全体的に軟らかく、手元側のしなりも大きめで、切り返しではシャフトがタメを作ってくれるタイプだ。Sと同様に、しなり戻るスピードが速いので、ゆっくり振ってもシャフトでボール初速を上げていける。
方向性に関しては、先端側が軟らかいからだろう。インパクトゾーンではヘッドが左にターンしやすくつかまりがいい。ドローが打ちやすいシャフトだ。
同社のツアーAD MTに比べると、シャフトがしなる量が大きく、しなりの挙動はムチに近い。いわゆる粘りを感じるシャフトである。シャフトのしなりが大きめな方がタイミングを取りやすいゴルファーと、非常に相性がいいシャフトだ。
【適正ヘッドスピード】
MJ-6(S):44~48m/s
MJ-6(SR):41~45m/s
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