新製品レポート浅重心ヘッドに適したシャフト グラファイトデザイン Tour AD MJ
【ミーやん】男子ツアーで人気のグラファイトデザインの新作は、黒地にレモンイエローの配色。最近のシャフトは派手なカラーが多いので、これは逆にシックで新鮮かも。果たして、肝心の性能はどうなんでしょう?
試打レビューを読むヘッド(ヤマハRMX01 9.5)と45.75インチ(6S)とのセットでのコメントですが、ヘッドと相まってつかまりが良く中弾道の風に強い弾が出るシャフトだと思います。自分の印象ではこのシャフトの特性は弾き感よりも方向性が良いことです。右への曲りも少なく、左への捕まり過ぎも少なく、安心して振っていけるシャフトです。飛距離は標準というかマアマアの感じです。このため、自分はやや長めの45.75インチにしましたが、ホームコースでの飛距離は、これまで使っていたミヤザキ クサラブルー(6S)の45.25インチと同等か少し飛んでる感じでした。全体的には、11回使用して7回がフェアウェイで4回がラフでしたので安心して競技でも使えるシャフトのように感じます。
■全体的な感想
ダブルキック系のシャフトです。先中と中~中元あたりにキックポイントが感じられます。手元は硬いです。いろいろなレビューで先中調子という表現が多いのは、MTよりも手元が硬いためなのかもしれません。先日、三井住友VISA太平洋マスターズを観戦してきましたが、宮本プロ、キムキョンテプロが使用していました。(現在がどうかは知りませんが...)DIやディアマナのWシリーズを使用していたプロが使用していたことからも、意外と手元寄り調子のシャフトを好まれる方でも合う可能性があるのではないでしょうか。ちなみに私も初代ATTAS→BB→ ディアマナBシリーズを使用してきて今回のmjへシフトしました。私の感覚ではBBあたりを使用している方が高さを求める場合には良いシャフトだと思います。
■飛距離
飛距離は標準的。このシャフトは安定感を求める方のほうが結果が出ると思います。
■方向性
方向性は安定しています。まったりと動くため、若干のタイミングのズレやミスに対する許容範囲が広いです。但し、スイングテンポが速い方の場合、シャフトがついてこないかもしれません。
■弾道高さ
弾道の高さは出しやすいです。但し、しなり量が多いので、アンダースペックだと吹きあがりやすいかもしれません。私はもともと弾道は低いほうですが、6Sは柔らかすぎで安定せず、当っても吹きあがったり、左右にバラけたりしてしまい、全く駄目でした。7Sにしてしなり量を抑えたら中弾道より若干高いくらいの程良い高さになりました。