ピン G ドライバー
打ってみると?(弾道は)
試打クラブは、ロフト角9度の純正シャフト(ALTA J50)のSフレックス。ワッグルすると、手元部分から中間部分がやや硬く、中間部分から先端部分がしなる。硬さの目安となる振動数は246cpm。純正シャフトのSフレックスとしては平均的な数値だが、前作G30 ドライバーのSフレックスに比べると1フレックス以上軟らかく感じられる。 長さは45.5インチ(60度法計測値)、クラブ重量は298.2g。前作と比べて15gほど軽量化されている。バランスはD0.5。前作同様、カウンターバランス効果で、ヘッドが極端に効いた感じにはなっていない。
ノーマルポジションだとロフト角9度表示で、リアルロフト角は8度。フェース角は-4度。ヘッドを地面にポンと置くとフェースが開く方向に回転するため、オープンフェースの度合いが強く、それにともなってリアルロフト角が小さくなっている。前作同様、G ドライバーもスライサーよりフッカーの方が構えやすい顔つきだ。
シャフトの硬さに合わせて、やや軽めにスイングしてみる。すると、1発目は軽めのフェード弾道。G ドライバーは重心距離が長めだが、前作に比べてつかまりはやや良くなっている。スライサーがドローを打てるほどではないが、ヘッドの挙動はニュートラルに近づいている。弾道は典型的な低スピン。重心は深いにも関わらず、低そうだ。
ヘッドスピードを46m/sまで上げて弾道計測すると、打ち出し角は11~12度で、スピン量は2100~2600回転。フェース上側で打つと、スピン量は1800~2000回転前後まで抑えられ、キャリーだけではなくランでも飛距離を稼げる。
試打して印象に残ったのが、振り心地。前作よりもクラブ重量が15g軽くなり、そして空気抵抗を軽減させた効果なのだろう。G30 ドライバーよりもヘッドスピードが上がり、ボール初速は出ている。
弾道的には、オートマチックに直進性の強い弾道が打てるタイプ。スイートエリアは見た目通り広く、ミスヒットした時でも左右の曲がりは控えめだ。ただし、重心距離が長めなので、テークバックやトップでフェースを開いたり、ダウンスイングで振り遅れてしまうと、右にプッシュアウトしやすい。シャットフェースに上げてスイングしたほうが、方向性は良くなり、飛距離も出るだろう。
純正シャフトのSフレックスは、トップからダウンスイングへの切り返しで中間部分が適度にしなり、タイミングが取りやすい。インパクトゾーンでは先端部分がしなり戻るので、高弾道が打ちやすく仕上がっている。
空力抵抗の軽減に目を奪われがちだが、前作よりも低スピン弾道が打ちやすく、そして軽くなったぶんだけ振りやすくなっている。重心距離が長めのドライバーと相性が良いゴルファーは、低スピン弾道でさらなる飛距離アップを狙える。
レッスンカテゴリー
- 基本動作アドレス グリップ スイング ドライバー バンカー 練習ドリル
- 弾道別スライス フック トップ ダフリ 高い 低い テンプラ
- スイング改善アドレス グリップ 振り遅れ インパクト フォロー
- 状況 クラブ別ドライバー アプローチ バンカー ラフ 傾斜 アイアン
- 中上級 応用ドロー フェード 距離感 マネジメント スピンコントロール
- ボディケアスキンケア ストレッチ 花粉症 筋トレ アレルギー
- ルール マナーゴルフ規則 マナー