クラブを計測してみると？

純正シャフトは、手元が硬めで、中間部分が切り返しでムチのようにしなる。インパクトゾーンではヘッドの走りを感じる

ロフト角9度表示でリアルロフト角は10.5度と、アスリート向けモデルらしくリアルロフト角はそれほど大きくない。ライ角は60度と平均的だが、長尺なのでアドレスするとかなりアップライトに感じる。フェース角は＋1度で、重心角は24.5度。視覚的につかまるイメージが出やすく、実際に打ってもヘッドが返りやすいのでつかまった球が打ちやすい。重心距離が37ミリと短めなのも、つかまりの良さにつながっているようだ。

シャフトは手元の剛性がやや高く、中間部分が軟らかいタイプ。切り返しで中間部分がクニュっとしなる粘り系。トルクはメーカー値で4.2。実際にスイングしてみると、ねじれが控えめで、長尺でもヘッドの挙動がブレにくくなっている。振動数はSフレックスで241cpm。アベレージ向けのSとしては平均的な硬さだ。ちなみに、前作DT-111にくらべると1フレックス分くらい軟らかくなっている。

長さは表示47インチ、実測が約47.5インチ（60度法計測）。クラブ重量は299.9gでバランスはD6.5。バランスがかなりヘビーなことを考えると、長尺仕様にしてはヘッド重量がそれほど軽くないのだろう。45インチ換算すると325g前後。20～45歳ぐらいで、体力が平均を上回るゴルファーにちょうどいいスペックだ。

クラブ測定データ