打ってみると？（弾道は）

試打クラブはロフト角9.5度。シャフトは純正装着されている「Fujikura Speeder EVOLUTION for GBB」。ワッグルすると手元側が硬めで、中間から先端がクイッと鋭くしなる。

アイアンでウォームアップ後、ウエイトがニュートラルの位置で打ってみた。「スパン」と短いインパクト音とともに、ボールが力強く飛び出した。クラウンとソールにカーボンが配されているが、インパクト時の手応えは金属的で、かつ弾き感が強い。ヘッドの剛性感が手に伝わる。

1発目からイメージ通りのストレート弾道。ヘッドの挙動はニュートラルで、フェースがスクエアな状態でボールをとらえやすい。つかまりは適度に良く、直進安定性が高い弾道が打ちやすい。

印象に残ったのが弾道の高さとスピン量の少なさで、ボールは高く打ち出され、かつ低スピン弾道。インパクトゾーンでヘッドがアッパーに動きやすいので、オートマチックに高弾道が打てる。

ヘッドスピードを46m/sまで上げて、ニュートラルポジションで弾道計測してみると、打ち出し角度は14度前後。スピン量は2200～2700回転。理想的なスピン量で、キャリーとランで飛ばせる。フェースのやや上側でとらえるとスピン量は一気に1800～2300回転まで減り、放物線弾道でさらに飛距離を稼げた。

標準装着される「Fujikura Speeder EVOLUTION for GBB」シャフトは、中間部分から先端にかけてしなるタイプ。トルクも適度にあるので、切り返しのタイミングが取りやすい。トップからダウンスイングへの切り返しで中間部分がクイッとしなり、インパクトゾーンでは先端側がスピーディーにしなり戻って、心地良い加速感を味わえる。

基本的にはつかまりが適度に良いが、ヘッドの挙動が安定しているので、ドロー、フェードも打ち分けやすく仕上がっている。

GBBエピックスターは、ヘッドとフェースの剛性感が非常に高く、インパクトの手応えが分厚い。ボール初速もさることながら、高打出し低スピン弾道で飛距離を稼げるドライバーだ。