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ヤマハ インプレス UD+2 フェアウェイウッド

打ってみると?

試打クラブは3Wでロフト角は14.5度。シャフトは標準装着される、オリジナルカーボンの『TMX-417F』のSフレックス。ワッグルすると手元の剛性が高く、中間部分から先端がクイッと大きめにしなる、典型的な先中調子だ。

アドレスしてまず感じるのはクラブの軽さ。総重量が軽いだけでなく、ヘッドの軽さも手に伝わってくる。まずはクラブに合わせて軽めのスイングで打ってみた。チタンならではの硬質な金属音とともに、ボールは素早く飛び出した。3Wであるがドライバーのような弾き感がある。

ストレートボールを意識してスイングすると、やや強めのドロー弾道。グースネックであることと、重心アングルが大きいのが影響しているのだろう。インパクトゾーンではヘッドが返りやすいために、見た目通りにつかまった球が打ちやすい。フッカーにはつかまり過ぎる怖さもあるが、スライサーが使えば、確実に右曲がりの度合いを減らせる3Wである。

そして印象に残るのは、やはりクラブの軽さだ。振り切りやすいのだが、軽いがゆえに雑なスイングをするとダウンスイングの軌道がやや不安定になった。

弾道は中弾道でスピンは少なめ。低重心効果でボールを高めに打ち出せ、低スピン弾道で飛距離を稼げる。ただし、3Wだとロフト角が大きくないので、高弾道を打つにはそれなりの技術とパワーが求められる。

ヘッドスピードを44m/s前後で弾道計測すると、3Wとしてはやや低めの弾道。キャリーよりもランで距離が伸びた。打出し角は12度前後で、スピン量は2900~3400回転。低めにティアップして打ったら、打出し角は15度前後、スピン量は2500~2800回転前後となって、高弾道で飛距離がさらに伸びた。

標準装着される純正シャフト『TMX-417F』は、切り返しで中間部分がしなり、インパクトゾーンではシャフト先端が鋭くしなり戻る。シャフトでもボールが上げてやろうとする意図がうかがえる。

『インプレス UD+2』の3Wは、ドライバー同様、つかまりが非常に良くてドローが打ちやすい。ティアップして打つと高弾道でキャリーが稼げ、地面から打った時はキャリーとランで飛距離が稼げる。

“3Wでもやさしくドロー弾道が打ちたい”、“ボールがつかまる3Wを使いたい”というゴルファーには、かなり満足度が高いクラブである。

クラブを計測してみると?

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