ソナテック「TD2 ドライバー」の評価は！？

2000年代初めにロイヤルコレクションの米国向けブランドとして人気を博した「ソナテック」。パーツ専用ブランドとして継続しながら、数多くのカスタムモデルを展開してきた。なかでもことし発売された「TD2 ドライバー」は、大型ヘッドにもかかわらず振りやすさが他モデルと違って抜群と評判に。そんな知る人ぞ知る隠れた名器を、ヘッドスピード（以下HS）の異なる有識者3人が採点。フルスイング系YouTuber・万振りマンの評価は！？

• 1WのHS30m/s台・西川みさとの場合
• 1WのHS40m/s台・筒康博の場合

「完成度が高く素晴らしいドライバー」

他2人と同じやや右方向の弾道だが平均飛距離は300yd超え

―率直な印象は？
「いやー、これは素晴らしいドライバーですね（笑）。試打している最中も、ニヤニヤが止まらないほどの高評価でした」

460ccの大型でもつかまりの良さを考慮したヘッド構造

―ニヤニヤが止まらない…？
「はい。ヘッドもシャフトもどちらも完成度が高く、全てがハイレベル。打っていながら、その性能の高さに驚きつつ、楽しい気分にさせてもらいました。パーツメーカーなので、一般ゴルファーは知る機会が少ないとは思いますが、多くのゴルファーにぜひ打ってもらいたいモデルだと、声を大にして言いたいです」

先端と中間部分に強度の高い「東レT1100G」を使用したオリジナルシャフト

―特にハイレベルな要素は？
「ヘッドはすごく構えやすくて、つかまりがいい。シャフトも45.75インチと一般的な長さではあるのですが、それ以上の遠心力を使っている気分にさせてくれます。しなり量の多いシャフトですが、クラブのバランスがそもそも安定感をもたせた設定のため、飛距離も方向性も担保した総合的にハイレベルなドライバーに仕上がっています」

トウ側やや斜め先に配されたビス状ウエイト

―ヘッドは飛距離性能に特化している？
「うーん、そうですね。ヘッドの安定感をシャフトの飛距離性能で補っている感覚です。ヘッド単体は安定して真っすぐ飛ばせる直進性の高いタイプで、ミスヒットを気にせず、安心して振り切れるメリットをもっています。そのヘッドをフルに生かしてくれるのが、この飛距離性能の高いシャフト『FIVEX』。飛距離や方向性だけに特化させているのではなく、どちらも相乗効果で高いレベルに押し上げている印象を受けます」

大きすぎず小さすぎずオーソドックスなヘッド形状

―他社でいうと類似モデルは？
「ヘッドの印象だけでは、打感がしっかりして初速も出ていたので、キャロウェイ『マーベリック ドライバー』やタイトリスト『TSi2 ドライバー』といった、ミスヒットに強いスタンダードなモデルに近いと言えます。シャフトは、三菱ケミカル『ディアマナ TB』のような、全体がしっかりしなって、しかもバランスが良いタイプ。両方を合わせた印象では、ちょっとハイレベルで思いつかないです」

「リシャフトせずこのままの組み合わせで使ってほしい」と万振りマン

―どのような人向き？
「エンジョイからアスリート志向まで、幅広い層におすすめできるモデルです。エンジョイゴルファーなら、現状よりもっと飛距離が欲しい人。アスリートゴルファーなら、一発の飛距離が欲しい人に試してもらいたい。HSの速さに関係なく、高いレベルで飛距離を求めるゴルファーに使ってほしいドライバーです」

即買いレベルの高評価 飛距離で満点◎【総合評価4.5点】

【飛距離】5.0
【打 感】4.5
【寛容性】4.5
【操作性】4.0
【構えやすさ】4.5

・ロフト角：10.5度
・シャフト：FIVEX W49(硬さSR相当)
・使用ボール：市川サンライズゴルフセンター専用レンジボール

取材協力／トラックマンジャパン株式会社、ENEOS市川サンライズゴルフセンター

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