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低スピンモデルは「打ち出し角」を意識して選ぶ
各メーカーとも高MOI・低スピンのドライバーが主流になりつつあるが、三田コーチは最適な一本を選ぶために押さえておきたいポイントがあるという。
「多くのモデルが海外ツアーの選手が好む低スピン設計になっているので、最適なスピンバランスはもちろんのこと、アマチュアゴルファーはいつも以上に高めの打ち出し角を取ったほうが良いでしょう。低打ち出し・低スピンになってしまうと、ドロップして飛ばなかったり、曲がりやすいボールフライトになったりするからです。低スピンはトレンドなので避けられないかもしれませんが、高打ち出し・低スピンを意識することで、飛距離と曲がりのバランスが取りやすくなるでしょう」
適正な打ち出し角を得るために、まずはロフト角に注目したい。最初は10度以上の大きめなロフト角で、高打ち出しのボールがしっかり打てていることを確認し、それからスピン量などの数値を比較すると、より飛距離が出て安定性があるクラブを見つけられるだろう。
素材と構造の進化で打感向上
一方、打感や打音など数値に表れない部分には変化が起きているとのこと。「全メーカー、打感はとても良くなりました。これは、好みが分かれていたカーボンコンポジット特有の打感を、素材面やテクノロジーでカバーしているからです」と三田コーチ。例えば、タイトリスト「TSi」シリーズはフェース面に航空宇宙評価基準のチタン素材「ATI 425」を使用したり、エピックシリーズは内部構造やAI設計「フラッシュフェース」に改良を加えたりしたことで、初速性能とともに打感の向上に成功したという。
シリーズ内の性能差がより明確に
今回4社のヘッド性能を図表化した三田コーチは「各メーカーとも、シリーズ内の差別化が顕著になってきた印象です」と私見を述べる。SIM2シリーズならば、寛容性の高いSIM2 MAX、つかまりが良いSIM2 MAX-D ドライバー、低スピンタイプのSIM2 ドライバーと、それぞれの特長が突出するようになりました。TSiシリーズについては、昨年発売のTSi2 ドライバー、TSi3 ドライバーと合わせて、数字が小さいモデルほど、ボールが上がるようなヘッド性能になっています。ミズノの『ST』シリーズもST200 ドライバー、ST-Z ドライバー、ST-X ドライバー、ST200X ドライバーの順番で、球のつかまりが良くなっています」と分析した。
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