売上NO.1に躍り出た渋野愛用ドライバー【2019年の名器を振り返る】
日本のドライバー売り上げでは、住友ゴム工業の「ゼクシオ」シリーズが長年ナンバー1をキープしていたが、2019年にその座を明け渡した。
堂々の1位に躍り出たのは、「ピン G410 PLUS ドライバー」(矢野経済研究所 YPSゴルフデータより)。3月の発売時から好調だったが、8月の「AIG全英女子オープン」で渋野日向子が優勝した効果で、さらに火がついた。中古ショップでは最安値で4万円台から。モデルチェンジがまだ先なこともあり、しばらく高値の傾向は続きそうだ。
「テーラーメイド M6 ドライバー」も人気のクラブで、ミスヒットに強く、飛距離性能の高さが魅力だ。さらに、カスタムシャフトの比率が約36%と高く、アベレージゴルファーなら純正シャフト、アスリートゴルファーならカスタムに入れ替えるなど、幅広い層に支持されている。現在は純正シャフト装着モデルで2万円台から手に入るだろう。
この年に発売したパターでは、「キャロウェイ オデッセイ ストロークラボ パター」シリーズが人気を維持している。特徴的なのは、スチールとカーボンを使ったハイブリッドシャフトで、安定してヘッドを動かしやすい。使ってみると、他のパターとの違いがすぐに分かるほどだ。ヘッド形状により価格は異なるが、2万円を切るものもあるようだ。
2019年の大きなトピックスとなった渋野のメジャー制覇は、ドライバー同様、パター販売にも大きな影響を与えた。使用パターの「ピン SIGMA 2 パター」シリーズは、下期の売り上げ1位に。打感の柔らかさが特徴で、まだまだ品薄状態だが、中古ショップでは1万円台から見つけられるだろう。
これまで2012年から19年までの名器を振り返ってきたが、時間が経っても魅力的なクラブはたくさんある。コスパの高さも実感できるので、中古ショップでチェックして欲しい。