打感と実戦での弾道安定性が向上 ピン i230 アイアン

新製品レポート ピン「i230 アイアン」
契約プロの渋野日向子や金谷拓実が使用する「i230 アイアン」を試打

【ホッシー】
i210 アイアン」の後継モデル「i230 アイアン」がついに発表されました。日本での発売日は2023年1月19日となっています。前作は発売以降ずっと人気が高く、中古でもあまり出回らないくらいでした。その後継作ということで、注目度はかなり高まっています。

【ツルさん】
前作の発売が2018年9月だったので、およそ4年半ぶりの新作です。多くのメーカーが2年ごとに新しいモデルを出すので、ずいぶん待たされましたね(笑)。ここまで時間がかかったのは、“前作を上回る製品を開発できない限り新作を世に出さない”というピンのメーカーとしての理念があるからです。どのあたりが進化したのか、じっくり試打していきましょう!

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新製品レポート ピン「i230 アイアン」
従来よりも溝の数が増えている。クセがなく、アスリートゴルファーが構えやすいヘッド形状

【ホッシー】
今回は「i210」と「i230」の7番アイアンを用意しました。構えて見比べてみると、ヘッド形状には大きな差を感じません。ただし、今作はスコアラインが増えていて、スピンがかかりそうなイメージが湧きます。

【ツルさん】
「マイクロマックス・グルーヴ」という新しいスコアラインが採用されていて、ヘッドの仕上げには疎水性が高い「ハイドロパールクローム仕上げ」が採用されています。これらは、コースの芝がウェットな状況で打ったときにスピンと弾道の安定性をもたらします。今回のような室内での試打だと、あまり差が出ないかもしれません。では、ホッシーから試打してみてください!

ホッシーの「i230 アイアン」試打データ
ホッシーの「i230 アイアン」試打データ

【ホッシー】
打感が良くなっています! 前作も悪くないけれど、今作はしっとり感があってインパクトでボールを押せている感覚が得られます。フェースの裏側全面にエラストマー樹脂が搭載されているので、その効果が大きいようです。弾道はほとんど差が出ないですね。

ツルさんの「i230 アイアン」試打データ
ツルさんの「i230 アイアン」試打データ

【ツルさん】
確かに、弾道の違いはほとんど感じられません。ロフト設定は7番で33度、それより短い番手はロフト角が4度ピッチで、長い番手は3.5度ピッチになっています。これは前作から変わっていません。前作を気に入って使っていた人が買い替えても、違和感なく使えると思います。ピンによると、「i230」は番手間の飛距離差が約11ydになるように設計されているとのこと。そのあたりを公言しているところが、アスリートユースを意識しているなぁと感じられて僕は好印象ですね。

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【ホッシー】
以前に同社の「G430 アイアン」を試打しているせいか、それほどやさしい感じはしないです。寛容性と直進性では圧倒的に「G430」のほうが勝っているので。

【ツルさん】
球筋を操作しやすいアスリート系アイアンとしては十分にやさしい性能だと思いますよ。一般的なハーフキャビティのフォージドアイアンと比べ、スイングのミスや打点ブレには強いです。ただ、操作性は保たれているので、ミスショットするとそれなりには曲がります。

新製品レポート「i230 アイアン」
抜けの良さそうなソール形状。トウ側にはウェイトを搭載している

【ホッシー】
やはり基本性能は、球筋を意識してグリーンを狙っていきたいアスリート向けですね。僕はヘッドスピードのわりにアイアンがあまり飛ばないので、「G430」のようにもう少しラクに飛ばせて、曲がりにくいモデルのほうがいいなと思っちゃいました。

【ツルさん】
打感が良くなっていることと、コースで使ったときに弾道の安定性を発揮する“水はけの良さ”が前作からの大きな進化です。今「i210」を所有していてヘッドや溝の摩耗が気になっている人は、素直に買い替えるべきでしょう。僕は今、タイトリストの「T100 アイアン (2021)」を使っていますが、弾道や寛容性は似ているので、一度コースで使ってみたいなと感じましたよ。

新製品レポート「i230 アイアン」評価表
アスリートゴルファーが求める打感とコントロール性能を両立。濡れた芝やラフでも性能を発揮する

■ 試打したクラブのスペック

ピン i230 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ホッシー:キャロウェイ X フォージド スター(2021)
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ:S

ツルさん:タイトリスト T100 アイアン(2021)
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト ●硬さ:S300

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ホッシー プロフィール

1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは47m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのフェードでアイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。

ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。
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