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ヤマハ インプレスX V201 ドライバー

打ってみると?

試打クラブは9度。シャフトは標準装着のランバックス6J10。アスリート向けだけあってリアルロフトはかなり少ない。9度表示でリアルロフトは8.5度。フェースアングルは±0度。シャフトはアスリート向けのSにしてはやや軟らかめ。ワッグルすると手元から中間部分のしなりを感じ取れる。振動数は256cpm。クラブ重量は313.6gでバランスはD2。長さは実測で45.25インチ(ヒールエンド法計測)

ヘッドスピード45m/sぐらいで打ってみると・・・「バシン」と控えめなインパクト音とともにボールは「前に、前に」飛んでいく。リアルロフトが少ないことに加えて重心も浅いんだろう。普通にスイングするとヘッドがアッパーに動く度合いが少なく、打ち出し角度が高くならないのだ。加えて、スピンも少ないので途中からグンと上がっても行かない。弾道的には低めでキャリーとランで飛距離を稼げるタイプだ。ヘッドスピードを47m/sぐらいに上げても中弾道。そして低スピン弾道。フェース中央よりもほんの少し上で捕らえると打ち出し角が13度前後で、スピン量は2200~2400回転。アゲインストに強い弾道がオートマチックに打てる。これならヘッドスピード50m/sで打っても吹け上がらないだろう。そして、叩けば叩くほど、フェースの弾き感、インパクトの手応えが良くなってくる。

試打して印象に残ったのが操作性。普通に打つとストレートから軽いフェード弾道。ドローを打ちたいと思えば簡単にドローが打て、カット目にヘッドを入れるとイメージ通りのフェードが打てる。ヘッドの操作性はすこぶるいい。ただし操作性が良いので、インからあおって打つと強いフックやチーピンが出やすくなる。

ランバックス6J10は振動数の割りにはしなりが大きいシャフトで、切り返し時にはグイッとしなる。そして、ダウンからインパクトにかけてはムチのようにシャフト全体がしなり戻るタイプ。しなり戻りのスピードはやや遅めで、粘り系のシャフトだ。

シャフトはややアンダースペックだが、ヘッド性能は見た目通りハードヒッター好みの仕上がり。吹き上がって飛距離をロスしている人、ランが少なくて距離が稼げないゴルファーが飛びを大いに実感できるドライバーだ。

クラブを計測してみると?
ヤマハ
左を気にせず叩けるドライバー
発売日:2009/11/28 オープンプライス

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