“低スピン”もいいけれど「今宵はハイボールで…」キャリー不足解消ドライバーを中古で探せ

“低スピン”もいいけれど「今宵はハイボールで…」キャリー不足解消ドライバーを中古で探せ
お酒を飲みながら「ハイボール(高いボール)」について考えてみては

イマドキのドライバー(1W)のうたい文句が“低スピン”となって久しい。本来は飛距離アップを念頭に置いたものに違いないが、最新モデルに買い替えたら、飛距離が落ちてしまったというゴルファーも意外と多い。問題はスピン量が少なく、弾道が低いことによるキャリー不足にある。キャリーをしっかり出せる1Wを中古で探してみよう。

キャリー不足のアマチュアゴルファーが増えた

道具の進化はゴルファーの飛距離を大きく伸ばした。とくにツアープロなどのエリートレベルでは低スピンを実現したクラブとボールがマッチし、超人的なヘッドスピードを出す選手が恩恵を受けている。しかし、我々のような一般アマチュアにとっては、ギアの進化が仇になってしまうことも。そもそも、身の丈に合う弾道が打てる1Wを探すべきだ。

キーワードは「思った以上の高さ、思った以上のスピンが必要」。キャロウェイが昔掲げた、「最大キャリーが最大飛距離を生む」という1Wづくりのコンセプトに、今回は全面的に同意したい。

理想の打ち出し角、スピン量、最高到達点 HS40m/sのゴルファーの場合

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最低でもロフト10.5度は欲しいところ

キャリーを最大化するためには、ヘッドスピード(HS)に対する打ち出し角を適正化しなくてはならない。速ければ低く、遅ければ高い弾道が必要だ。HSが40m/sの場合、キャリーを最大化する打ち出し角の黄金比は14~16度となる。女子ツアーの選手のようにアッパー軌道で打てない場合、1Wのロフト角は10.5度以上は欲しい。

HS40m/s以下のゴルファーが2000rpmを切るような低スピンを求めると、ボールがドロップしやすくなりキャリーが不足する。筆者は以前、低スピンにしすぎて、追い風を受けたときに極端に飛距離が出ないケースを経験した。低い弾道でランを稼ぐのも魅力的だが、それはHSが45m/s以上もあるプロの世界の話。我々には2500rpm前後の適正スピンこそが、滞空時間を伸ばし、最大キャリーを実現する最高のスパイスになるだろう。

トラックマンなどの計測データによると、最大飛距離を生む弾道のピーク(最高到達点)は、実はツアープロとアマチュアでそれほど変わらない。約30~32ydとされている。マンションの約10階に相当する高さだ。筆者は「キミの球はただの“てんぷら”だ」と言われたことがあるが、プロのショットの最高到達点は、アマチュアよりもはるか遠くにあるので、イメージしにくいだけなのだ。

ショップスタッフが感じる最適弾道の壁

“低スピン”もいいけれど「今宵はハイボールで…」キャリー不足解消ドライバーを中古で探せ
リアルロフトは知っておきたいところだ

筆者が中古ショップで試打会など開催していた20年前の経験を話そう。当時、1Wは「ロフト角9度、硬さS」という信仰が強かった。アマチュアゴルファーのスイングを拝見して、Rシャフトや11度以上の1Wをおススメしようものなら、露骨に嫌な顔をされた。

その結果、メーカー側も対策を施したようで、硬さSと表記されている純正シャフトを計測するとR相当、ロフト角も9度と書いてあるのに、11度近いというヘッドが続々と登場した。純正シャフトのそういった慣例は現在もそのままだが、可変スリーブの登場とともにロフト角を“盛る”1Wは姿を消した。最近の1Wが昔のモデルよりも低弾道が出やすく感じるのは、この影響も大きいと推測される。

中古1Wでハイボールを打とう

GT1 ドライバー
GT1もハイボールドライバー候補だ

打ち出し角とスピン量、どちらに対しても影響を最も及ぼすのはロフト角だ。10.5度以上を選んで欲しい。12度でも構わない。今回は12度の設定があり、ボールが上がりやすいモデルを選んでみた。

タイトリスト「GT1」(2025年)は慣性モーメントも大きく、ミスヒットに強い。4万円台前半から見つかる。コブラ「DS-ADAPT MAX-K」は2025年モデルながら3万円台前半で見つかる。コスパの良さが魅力だ。ピンもボールが上がりやすいのでオススメしたい。人気だった「G410 PLUS」(2019年)は2万円前半から見つかる。

選択肢に入れても面白いのはミニドライバーだ。ミニドライバーのロフトバリエーションはほとんどが11~13度前後。打ち出しが高くなりやすく、ヘッドが小さいため重心も浅く低スピンボールのビッグキャリーを実現しやすい。キャロウェイ「エリート MINI」(2025年)は、新品の処分価格がかなり安かった関係で、中古もコスパに優れている。ティショット向きのディープフェースなのもうれしい。4万円台前半から見つかる。

“低スピン”もいいけれど「今宵はハイボールで…」キャリー不足解消ドライバーを中古で探せ
左下から時計回りにGT1、DS-ADAPT MAX-K、ELYTE MINI、G410 PLUS

最近の町中の練習場はトップトレーサーなどの弾道測定器が広く導入され、ショットの軌道や数値が分かりやすくなった。もちろん、インドアゴルフスタジオにも計測器があるので、ゴルファーは自分の技術と向き合う機会が増えた。

11度や12度というロフト表記に抵抗がある方は、こう考えてみて欲しい。その数字は決して見栄を張るものではなく、コースに潜む池やバンカーを飛び越えるためのもの。今こそ、最大キャリーが最大飛距離を生むというコンセプトを再び温めてみてはいかがだろう。(文・田島基晴)

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田島基晴 プロフィール

1963年生まれ。ゴルフギア好きが高じて、地元広島に中古ショップ「レプトン」のゴルフ部門を設立。現在は店舗で得たギア知識を活かし、ゴルフライターとして活躍。YouTube動画の企画編集やブログ執筆など活動は多岐にわたる。

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