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ブリヂストン PHYZ III ドライバー

打ってみると?(弾道は)

試打クラブはロフト角9.5度。シャフトは純正のPZ-504WのS。9.5度表示でリアルロフト角が10.25度。フェース角は+1度(ノーマルポジション)。アベレージ向けにしてはリアルロフト角はそれほど多くないが、見た目通りフックフェースだ。シャフトの振動数は228cpm。Sにしては非常に軟らかい。ワッグルすると手元側がクイッと大きめにしなる。クラブ重量は295.2gでバランスがD2。長さは45.75インチ(60度法計測)。前作に比べるとヘッドが少し重くなったのだろう。

まずはシャフトの硬さに合せて軽めにスイングしてみると「スパン」とやや乾いた金属音。球離れが早めで心地良い弾き感が手に伝わってくる。球は高く上がって低スピン弾道。そして強めのドロー弾道。

前作も捕まりが良かったが、モデルチェンジによってさらに捕まりが良くなっている。重心距離が短いのだろう。ダウンからインパクトにかけてヘッドが返りやすい。ストレート弾道を打つつもりでスイングしたら強めのドロー弾道になった。見るからに捕まりの良さそうな顔付きをしているが、実際に打って見てもドローが打ちやすい。フッカーには捕まり過ぎる怖さがあるが、スライサーでもドローが打ちやすく仕上がっている。

シャフトは全体的に軟らかいが、インパクトゾーンでは先端側がムチのように鋭くしなり戻り、これによりヘッドの加速感が味わえる。加えて、先端側がよく動くのでシャフトでもドローが打ちやすくなっている。ただし、シャフトが非常に軟らかいので、ヘッドスピードが45m/sを超えてくるハードヒッターには物足りなさを感じるかも知れない。ヘッドスピードを46m/sぐらいまで上げて弾道計測すると弾道は高く、ほどよいスピン量。フワッと浮いた球で安定したキャリーが出やすい。フェースのやや上側でヒットするとスピン量は2200~2600回転。低スピン弾道になって飛距離を稼げた。

前作に比べると、さらに捕まりが良くなっている。弾道調整機能、長さ調整機能が付いているが、スライサーが使うと右曲がりを軽減できるだけでなく、さらなる飛距離アップが狙えるドライバーだ。

クラブを計測してみると?
ブリヂストン
発売日:2014/03/07 参考価格: 86,400円

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