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ピン G30 SF TEC ドライバー

打ってみると?(弾道は)

試打クラブは、ロフト角10度のヘッドと標準装着されている日本シャフト N.S.PRO Regio Formula55のSシャフトを組み合わせたもの。ワッグルしたとき、シャフトは中間部分がクイッとしなるのが手に伝わる。硬さの目安となる振動数は258cpm。アフターマーケット用のSシャフトとしては標準的で、同社の純正Sシャフトより軟らかめだ。長さは45.25インチ(60度法計測)で、クラブ重量が305.7g。バランスはC7.5となり、G30 ドライバーよりヘッドが少し軽く感じられるセッティングになっている。

ノーマルポジションだと、ロフト10度表示でリアルロフト角は10.5度。フェース角は-3度。G30 ドライバーと同様に、ヘッドを地面にポンと置くとフェースが開く方向に回転する。

まずは、やや軽めにスイングしてみる。G30 ドライバーと比較して、インパクト音が高めの金属音なのは同じだが、ボールの飛び方は違う。1発目から軽いドロー弾道。見た目は同じなのに、打つとつかまりの良さが手に伝わる。スライサーがドローを打てるほどではないにせよ、明らかにヘッドが返りやすい。G30 ドライバーより重心距離は少し短く感じられる。メーカーの意図通り、G30シリーズの中でもっともつかまりの良さが感じられるドライバーだ。

さらにヘッドスピードを46m/sくらいまで上げ、弾道計測してみる。すると打ち出し角は13度前後で、スピン量は2300~2800回転。G30 ドライバーよりスピン量はやや多めだが、それでも市販ドライバーの中では低スピン弾道が打ちやすく仕上がっている。フェースのやや上側で打てばスピン量は2000~2400回転まで抑えられ、キャリーとランで飛距離を稼げた。

メーカーがアピールするタービュレーターの効果(空気抵抗の軽減)については、直接肌で感じ取れないが、フェースの弾き感は心地よく手に伝わる。

日本シャフト N.S.PRO Regio Formula55のSシャフトは振動数が示す通り、適度にハードだが、切り返した時にシャフト中間部分がほどよくしなる。切り返し時にしなりを感じやすいのでタイミングが取りやすく、典型的な粘り系シャフトだ。

結論として、基本性能は概ねG30 ドライバーと同じだが、G30シリーズの中ではもっとも捕まりやすいドライバーである。G30 ドライバーだとつかまり切らない、G30 ドライバーよりもう少しつかまるドライバーを使いたい。そんなゴルファーが使えば、イメージ通りの弾道で飛距離アップを狙える。

クラブを計測してみると?

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