クラブは“顔”が命! 2023春の最新ドライバーを見比べ隊
クラブは“顔”が命! 2023秋の最新ドライバーを見比べ隊
ひと目ぼれする1Wは? 人気モデル9本を解説
王道シリーズの13代目から、独自のミーリングフェースを採用した“食いつき1W”まで、国内ブランド勢が出そろった今秋のドライバー市場。海外メーカーの勢いに負けじと各社それぞれがブランド色を継続しながら、新たな進化を図った。気になるのは飛び? つかまり? いやいや、まずは“顔”でしょ!! ということで、クラブ設計家・松尾好員氏の解説付きで、最新ドライバー9本を並べてみた。
ブレずにやさしく短尺化した「13」
ダンロップ「ゼクシオ 13 ドライバー」は、丸みを帯びた形状と強いフックフェースが継承され、フェース面が平らであることで更なるボールのつかまりの良さを連想できます。シャローフェースでボールの上げやすさも推測でき、ゼクシオ史上最大の慣性モーメントもやさしさを強調。前作「12」よりクラブ長が0.25インチ短くなっている点(45.75→45.5インチ)も、ヘッドを見る上で押さえておくべき特徴です。
「13」の流れを汲みながらつかまりを抑えた「エックス」
ダンロップ「ゼクシオ エックス ドライバー」は、全体的な輪郭は「ゼクシオ 13」と類似していますが、明らかに違う点はスクエアフェースとトウ先に逃げ感を持たせ、ボールのつかまり過ぎを抑えた点。「ゼクシオ エックス」史上最大の慣性モーメントでやさしさを強調し、こちらも前作2021年モデルより0.25インチ(45.5→45.25インチ)短尺化しています。
高MOIなグースネック「RMX VD/X」
ヤマハ「RMX VD/X ドライバー」はフェースの縦(トウからヒールにかけて)の長さが非常に長く、投影面積も大きいので、高慣性モーメント設計に仕上がっていることが見て取れます。兄弟モデル「VD/R」「VD/M」と異なる点は、FP(フェースプログレッション)値が非常に小さいグースネックなところ。寛容性は高い半面、フェースターンが比較的に緩やかになるため、フックフェースと平らなフェース面でつかまり具合をカバーしています。
操作性は「X」以上「R」未満「RMX VD/M」
ヤマハ「RMX VD/M ドライバー」はつかまり過ぎを抑えた輪郭で、「VD/X」よりひと回り小ぶりなサイズ感です。同じくつかまりを抑えた兄弟モデル「VD/R」がオープンフェースなのに対し、スクエアフェースな点が「M」の特徴。シャローバック形状でアッパー軌道をイメージしやすく、FP値が大きいことで、ボールの上げやすさを連想できる顔に仕上がっています。
正真正銘のゴリゴリ系プロ仕様「RMX VD/R」
ヤマハ「RMX VD/R ドライバー」は小ぶりなサイズ感で、いかにも操作性重視のツアーモデルといった顔立ち。オープンフェースでフラットに見えるライ角、時計でいうと1時、2時方向に張り出し感が大きく、フェースのトウ先に逃げ感もあることで、つかまり過ぎを抑えた形状に。「VD/M」との共通点はシャローバック形状で、アッパー軌道のイメージを湧かせてくれます。
やや小ぶりながらもやさしさを感じる「KURO」
グローブライド「オノフ ドライバー KURO」は、オーソドックスなやや小ぶりなヘッドで、クラウンに弓形の溝が入っていることが特徴です。1時、2時方向に張り出し感があり、ボールがつかまりすぎないイメージが持てる形状。スクエアフェースながらも、ややアップライト感があります。若干シャローフェースで、ほんのり球の上げやすさをイメージできます。
縦長輪郭でも操作性良好「B1ST」
ブリヂストン「B1ST ドライバー」は、明らかに縦長な輪郭のフォルムで、オープンフェースなヘッド形状。兄弟モデル「B2HT」「B-LImited B1LS」よりフラットに見え、つかまりすぎないイメージが持てます。ネックがヘッドの内部側に位置している「インセットホーゼル設計」で、重心距離を短くして操作性を上げ、インテンショナルに弾道を打ち分けやすい構造となっています。
まさにHT(高弾道)上げやすさ重視な「B2HT」
ブリヂストン「B2HT ドライバー」は「B1ST」とは違い、ヘッドは丸型形状。4時、5時方向の張り出し感が大きく、典型的な“国産のつかまり顔”そのもの。強いフックフェースとアップライトなライ角で、ボールをつかまえるイメージが強く湧きます。FP値もリアルロフトも大きく、しかもシャローフェースなこともあり、ボールの上げやすさを連想できます。
ツアーモデルながらもやさしい丸顔「B1LS」
ブリヂストン「B-Limited B1LS ドライバー」は、「B1ST」と「B2HT」の中間的な形状で、ツアーモデルながらも“国産のつかまり顔”イメージが湧く丸型です。強めのオープンフェースとシャローバックで、「B1ST」よりアッパー軌道をイメージしやすく、ソール後方にウエートがないことから浅重心設計と想定でき、低スピン弾道を顔立ちから想像することができます。
投影面積&フェース角でグラフ化
今回の9本を投影面積(縦軸)とフェース角(横軸)でグラフ化。単純に「投影面積」が大きければ、構えたときの安心感に。逆に小さければ、操作性の高さにつながる。「フェース角」はつかまりやすさを把握する指標に。最新ドライバーの購入を検討する際に参考にしていただきたい。
松尾好員(まつお・よしかず) プロフィール
神戸大学工学部卒業後、住友ゴム(ダンロップ)に入社し、クラブの設計開発に携わる。世界4大メジャーで最も多くの選手にクラブを提供した日本人クラブデザイナーとして知られる。現在ジャイロスポーツを主宰。
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