しっかりした中にしなり感も併せ持つ
4点2012/07/10RAZR FIT Tour Authentic US版に標準装備されている、5.5についてのコメントです(米国キャロウェイのサイトでは、5.5のフレックスをRegularとしています)。
従って、日本のサイトに掲載されている5.5と若干の違いがあるのかも知れませんが、ご容赦下さい。
まず見た目ですが、ブラックは新素材と新技術を採用して、これまでのブルーからイメージがガラっと変わりシックな印象になりました。遠目には黒のベタなのですが、実際には表面加工により複雑なグラデーションが施されていて、控え目ながらも高級感があります。
ワッグルしたり素振りをすると、重さの割にしっかりしていると感じられるので、腕だけで振るのではなく、上半身のひねり戻りと腕の振りとの一体感をもってスイングしなければと再認識させてくれるシャフトです。
実際に打ってみると、やはりしっかりとしたしなりが感じられます。
しかし大方のPROJECT Xの印象のように、ツアー用のハードなシャフトというものではなく、程よいトルクもあり、5.5であればヘッドスピードが42m/s程度の私でも十分振り切ることができました。
そういう意味で、ブラックのスペックは、日本の一般ゴルファー向けにアレンジされたPROJECT Xグラファイトのジャパンバージョンに近いと思います。
キックポイントは、スペックでHighとなっている通り、先端がしっかりしている印象で、左右へのブレが抑えられ、特に左に大きく引っ掛かるような球は出ませんでした。
これまでメインで使っていた中調子のシャフト(MIYAZAKI kusala Blue)より球が上がりづらくなるかと心配していましたが、同じような中弾道から、少し高い弾道も出るようになりました(しかしこれは、換えたヘッドのリアルロフトが大き目なのかもしれませんし、重心位置などその他の特性の違いかもしれません)。
飛距離については、特筆するほど伸びるかどうか分かりませんが、左右のブレに対する安定性は確実に高いという印象です。
これまで使用したシャフトの中で私感としてあえて近いものを選ぶとすれば、ROMBAXのXシリーズのような感じです。
参考になれば幸いです。