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ナイキ ヴェイパー フレックス 440 ドライバー

打ってみると?(弾道は)

『ヴェイパー フレックス 440』は可変ロフト角なので、ヘッドは1種類のみ。シャフトは純正のSフレックス(ヴェイパーグラファイト+)。ロフト角10.5度のポジションでリアルロフト角は11.25度。フェース角は-3.5度。個体差はあるが、明らかにフェースが右を向いたセッティングになっている。
シャフトはワッグルすると中間から先端部分のしなりを感じる。振動数は258cpm。純正のSシャフトとしては硬めの仕上がりだ。長さは45インチ。クラブ重量は318.3グラムでバランスはD3.5となっている。(※すべて実測値)

まずはヘッドスピード43m/sぐらいで打ってみると、スパンと落ち着いたインパクト音とともにボールは中弾道で飛び出した。真っ直ぐ打つ感じでスイングしたらフェード弾道。フェースが右を向いているのに加えて、重心距離が長い。インパクトゾーンではヘッドが返りづらいことが手に伝わる。見た目通り、左へのミスが出づらくチューニングされている。スライサーが打つと余計にスライスする怖さがある反面、インサイドからあおって打っても強いフックが出ない、いわゆるアンチ・チーピンドライバーである。

そして印象に残ったのがスピン量の少なさ。ミッドポジションにおいても一般的なドライバーよりもスピンが少ない。フライトポッドの位置を入れ替え、ローポジションにしたらさらにスピン量が減り、弾道も少し低くなった。
ヘッドスピードを46m/sに上げて弾道を計測すると、打出し角が12~13度。重心が深くなるミッドポジションでのスピン量は2,300~2,700回転。重心が浅くなるローポジションだと1,900~2,300回転まで減った。このスピン量の少なさは、市販ドライバーの中でもトップクラスである。もちろんヴェイパーシリーズの中で、もっとも低スピン弾道が打ちやすく仕上がっている。

純正装着されるヴェイパーグラファイト+シャフトは切り返しで中間部分がクイッと小さめにしなり、インパクトゾーンでは先端側がシャープにしなり戻る。剛性感が高く、シャフトでも弾き感をアップさせようとする意図が窺える。重さも適度にあるので、身体を使ってしっかりスイングできる。
ヘッドの特性は捕まりよりも左へのミスを軽減させるタイプ。引っかけやチーピンのミスを避けたいアスリートゴルファー向けである。そして特筆すべきはスピン量の少なさ。スピン量が多くて飛距離をロスしているゴルファーが使えば、確実に飛距離アップを期待できるドライバーだ。

クラブを計測してみると?

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